2011
もみじ台F邸リニューアル


札幌・もみじ台に建つ、築20年の住宅の改修工事です。
当初は地下にあるお風呂を1階に新設したい、というお話でしたが、
外観も傷み始めたし、どうせ新しくするなら、雰囲気も変えてみようか?
2階の居間も本当は無垢のフローリングにしたかったので、
今回、夢を叶えたい!と、打合せしているうちに、20年前の新築時の要望が
蘇ったようでした。著述業のFさんは、ロマンチストでありながら、
提案に対する理解力に優れ、決断も的確でした。
このことは、工事を進めながら変更(勿論より良く!)していく改修工事では、
とても有難いことでした。新築時の設計図面がキチンとして、
尚且つ設計図通りに出来上がっていたことと
(当り前なようですが、少ないケースなのです!)、
断熱・気密・換気が当時の最先端の技術で設計施工されていたことで、
改修工事の設計を的確に進めることができました。
改修にお金が掛かると言われるのは、基本的な性能が不足している、
図面の不備(特に設備図)で見積の精度が上げられない、
壊してみたらひどい状態の可能性がある、などが原因で
『建て直した方が経済的ですよ!』 と業者に言われるケースが
多いのです(真偽は別として)。それも一つの経済ではありますが、
『古い物を再生する』というのは、数字にはあらわれない
もっと大事な経済があると、今回の工事を終えて再確認しました。




▼リニューアル後のF邸
▼リニューアル前のF邸
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