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The Lodge in Niseko

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□はじまり

《北海道移住計画第三弾》

『2005年雨竜K邸』『2007年ニセコS邸』に続く移住計画
のお手伝いが始まりました。
今回は横浜からニセコへの移住計画です。

  ご主人は新潟県出身。北海道の大学に学ばれ、
その後、お仕事で日本と海外での勤務を繰り
返されました。
その間、3人のお子様は、それぞれの道を
日本の外で見つけられ、今はお二人で横浜に
住まわれています。
ご実家が米作農家だったこと、大学で農業経済を学んだ
バックグランドを生かし、4年前、長年温めていたワイナリー
作りの夢を実現されようと、
また冬場はプロ級の腕前のスキーが
毎日楽しめるニセコに、ブドウの栽培用地と
居住用地を求められました。
昨年はブドウの苗を200本植え、今春は250本植えられ、
夢を少しずつ現実のものとされています。

 奥様は札幌の出身。
ライフワークは絵本作り。3冊の絵本を出版。(1冊は翻訳)
北海道の風土が自分の感性と言葉を育ててくれた
という思いが募られているそうで、北国の自然の中で
ご主人と土に親しむ生活を待ち望んでおられます。
家とまわりの風景に合うガーデンを想い描き、アルクムが
建てる家の完成を楽しみにしながら園芸を修行中。

 葡萄の苗が順調に育つと2〜3年後にワインになるはず。
来春もさらに多くのブドウの苗を植えるご予定で、
今後を見据え、ワインの貯蔵のための施設と住まいが
必要になられたところで、アルクムの登場です。
インターネットや住まいの本から、北海道の自然に
フィットするアルクム設計の建物に辿り着いたと
お二人はおっしゃっています。

□敷地写真

パノラマ写真 計画地-前面道路−羊蹄山
←夏の敷地

←冬の敷地

←冬の敷地から羊蹄山の眺め
□当初計画コテージ(別敷地)の検討(08.01)
当初の計画では、5・6年先の移住計画でした。
それまでの間は、1Km程離れた生産用地に
仮小屋を作り、農作業を快適にする為に別荘的
な使い方を想定した計画でしたが、
計画を進めていくうちに夢が膨らみ
《贅沢な(?)仮小屋》が出来上がりました。
いったん膨らんだ夢は現実味を帯び始め、
5・6年待つよりも、いっそのこと計画を早めて、
居住用地の計画を進めよう、ということになりました。

↑生産農場用コテージ(別敷地)スケッチ ↑模型写真
□A・B・C案の検討(08.11)
居住用地は、南東に向かって緩やかな
勾配のある敷地です。広大な敷地の中間に、
雑木が疎らで羊蹄山を眺望する格好のエリアが
あるのですが、公道から80Mも入り込んでいるので、
蘭越のI邸の《雁木通路=40M》でも、まだ足りません。
ここは、将来の花畑ゾーンに残しておいて、
夏のゲストハウス用地にしたほうがよい、
ということになりました。
結局、公道に面した、間口100M奥行き20M程の
元農地が居住スペースに決まりました。
道路から1.5M程下がり、背には雑木林と湿地帯が
広がり、左45度の東向きには羊蹄山が、
右45度の南向きには昆布岳山系が広がっています。
という条件を紐解きながら最初の計画案を提案しました。

↑A案スケッチ:建物配置を前面道路に対し45°
 振っているため、1Fリビング2F寝室から
 羊蹄山と昆布岳山系とに開口部を持つプラン

↑B案スケッチ:1Fリビング2Fホールは正面に
開口・バルコニーがあり、バルコニーは玄関ポーチと
横並びにつながっており一体感があります、。          

↑C案スケッチ:前面道路と平行に横長に
配置したプラン、正面に玄関ポーチと一体となった
長いバルコニーがあり、1F2Fの開口部を正面に向けています。

1階のリビングはバルコニー越しに羊蹄山を
眺められるように計画しています。
それぞれの案は1階と2階を一体としたプランになっています。
眺望と使い勝手を考慮し、より良い計画を進めていきます。
□検討の結果(09.03)

検討の結果、といっても、結論はカナリ早い段階で決まりました。
敷地での打合せの途中に、『東側に聳える羊蹄山だけではなく、
南側に広がる昆布岳を背にした田園風景も楽しめる』という理由で、
1週間後にA案が採用されたのです。
横浜と札幌という遠距離のハンディキャップも、
月1回の打合せをメールのやり取りでカバーしながら実施設計を進めました。
その間に息子さんのいるカナダのウィスラーをHさんご夫妻が視察して、
スケール感とゲストルームの使い方による修正がありました。
1階の和室をやめパブリックスペースをユッタリととり、
地下に独立した使い方の出来るゲストルームを作ることになりました。
この変更により、世界各地で仕事をしている息子さん達や、
ご家族の沢山の友人達を含めた《みんなの家》という考えが、
より明確になったように思います。2月に計画の骨子を固め、
構造設計に進み、3月には実施設計終了後、建設会社を決定し、
4月の連休前には確認申請を提出しました。
南側(昆布岳)からの立面

東側(羊蹄山)からの立面

前面道路からの立面

内部写真(リビング・ダイニング)

内部写真(リビング)
あとは着工を待つのみです!

□定点観測記録(09.09)
着工しました!
定点観測写真をアップします。
遣り方。090428
地盤改良工事。090612
地下鉄筋工事。090626
地下型枠工事。090709
地下コンクリート工事。090714
1階、建て方工事。090729
2階、建て方工事。090804
外壁下地工事。090821
外壁板張工事。090903
足場撤去。090910
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