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南郷N邸

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□はじまり


札幌・南郷の二世帯住宅の設計です。
敷地は、サイクリング・ロードに南面し、西面は公道に、
東面は小学校のグランドに25M接し、奥行きは13Mという
《細長い敷地》をどう活かすかが課題です。
玄関・ユーティリティー・浴室・客間・車庫・庭を共有し、
その他は独立した生活を楽しむ、というプログラムに、
《細長い敷地》は有効になるのでしょうか?

□敷地写真(09.06月)

▲前面道路から見た敷地           ▲前面道路隣家側から見た敷地

▲南側に接したサイクリングロード       ▲敷地から西側の景色を見る

▲敷地からは手稲山(写真左)と藻岩山(写真右)を望むことが出来る

□基本計画(09.09月-09.11月)


広い間口を活かし、共有部分を中心に配置し
二世帯を左右に分けることと、緩やかに勾配
している道路を利用したスキップフロアを採用
することは、カナリ早い段階で決まりましたが、
屋根の形が、ナカナカ決まりませんでした。

▼計画案1階


▼計画案2階


▼1/100模型

▲西側前面道路より                  ▲西側前面道路隣家側より

▲東側小学校より                  ▲上空からみた屋根の形

▲屋根の形検討中

□打合せを重ねて


打合せが進むうちに、外物置の要請が出てきました。
以前、父上が建設関係の仕事に従事していて、今でも、
チョッとした日曜大工的な作業は御自分でやられ、現在
のお宅の物置も、御自分で作ったそうです。
道具や建築資材を入れる場所が必要になるということです。
第一案の場合、間口いっぱいの提案なので、計画の
見直しが必要になりました。
そこで、45度に振った御両親の棟を直角にして、北側の
スペースを確保すると、チョッとしたコートハウス風の
プランになりました。それに加えて、ナカナカ決まらなかった
屋根も、大屋根の中に二世帯がスッポリと納まり、とても
伸びやかな形態にまとまったではありませんか?
振り返って見ると、Nさんがアルクムを知るキッカケになった、
月寒のM邸にソックリになっていたのです。
元はといえば、Nさんの奥さんがM邸を気に入り、Mさんに
《アルクム》という名前だけ教えてもらい、ネットで検索して、
アルクムにアプローチされたのです。大屋根の提案の後は、
『Mさんのように』『Mさんのような』というフレーズが飛び交う
ほどM邸がベースになり、計画は一気に進みだしました。
まずは、大屋根になった計画を御覧ください。

▼1階平面図


▼2階平面図



▼1/50模型

▲西側前面道路より                 ▲西側前面道路隣家側より

▲小屋根をつけて表情豊かに           ▲コの字に囲まれた東側の明るい中庭

▲南側 2階バルコニーからは手稲山と藻岩山を望むことが出来る

□地鎮祭から着工へ


大屋根案になってからの計画の打合せは、とても順調に進み、
仕上げや色調も同時に決まって行きました。
基調は『月寒M邸』ですが、『南郷N邸』は大屋根に直行して
片流屋根をリズミカルに3か所配置したので、《威風堂々》と
いうより、少し若々しい表情になったような気がします。
Nさんの都合で少し早目の3月に地鎮祭を行い、連休前に
基礎工事を終了する工程で工事が始まります。

▼1/50完成模型




 
 
▲基調とした月寒M邸         ▲南郷N邸



▲地鎮祭 (2010.03.22)

□基礎工事(10.04.27)

先週から基礎工事が始まりました!
今日はコンクリート打設前の配筋をチェックするため
現場を訪れました。
まるで迷路のように見える型枠の中には鉄筋が
組まれていて、今日の午後にはコンクリートが
打設され、基礎が出来上がってゆきます。


▲隣家側より                    ▲南側寝室部分

▲配筋された型枠内部              ▲南側寝室の窓下 斜めの鉄筋は補強のため

□原寸チェック(10.04.30)

今日は「原寸チェック」のため、小樽の加工センター(土場と呼ばれています)
に行ってきました。
棟梁と、矩計のチェック(高さを確認する作業)を、原寸サイズで最終確認
するのが原寸チェックです。手板と呼ばれる板に、建物の構造・仕口・高さが
全て原寸で表現されていて、それを見ながらテンポ良く、かつ的確に正確に
確認をしていきます。

▲上のながーい板には、手前から、
土台の高さ⇒1階の床⇒窓の位置
⇒2階の床梁⇒2階の床等等・・・と
M棟梁によって細かくかかれた
寸法がびっしり続いています。

こうして確認された材料は、ここでM棟梁によって墨付けされ、
建物の骨組みとなるべく生み出されます。

□基礎完成!(10.05.09)

ゴールデンウィークが明け、基礎の型枠がはずされました。
外廻りには、厚さ75ミリの断熱材が貼られています。
来週には、土間コンが打設され、いよいよ建物の土台が完成です!



▲1階洗面所部分                  ▲外階段部分 
                               ここに土間コンクリートが打設されると
                               階段が形になります


□1階建て方工事(10.05.27)

今週に入り土台が敷かれて、3日で一気に2階の床まで立ち上がりました!
2階からの景色を実際に確認。今日は残念ながら雲に覆われて手稲山が
隠れてしまっていましたが、何にも遮られることなく遠くまで見通せる西側
の景色は見事です!リビングからみたサイクリングロード側の景色も、
札幌の街中とは思えないほど緑に覆われています。

毎週木曜日の定例打合せも、今日から現場で行うようになりました。
現場の進行状況チェックを行いながら、打合せを進めていきます。


▲前面道路より建物全景             ▲2階バルコニーより

▲ファミリールームからの眺め          ▲バルコニーからの眺め
  雲の下に手稲山の裾野がかすかに見える


▲リビングから見えるサイクリングロード側の緑の壁
□2階建て方工事(10.05.30)

建て方工事が2階まで進み、いよいよ大屋根の形が見えてきました!
小屋組みだけでも天井の感じがなんとなく見えて、中に入ると大分
部屋らしい雰囲気を感じられるようになってきました。


▲前面道路より建物全景             ▲東側中庭

▲1階茶の間から台所の方を見る        ▲2階リビングからキッチンの方を見る 

▲2階ファミリールーム               ▲2階小屋裏納戸

□現場定例打合せ(10.06.03)

今回も現場での定例打合せです!
今週初めに建て主さんと、外壁等仕上げの色や、部屋の具体的な
使い方など、細かい打合せを行ったので、その内容の報告と確認を
行いました。

工事の方は2階の天井が張られて、吹抜けや斜め天井の形が
よりはっきりし、空間のリズムが感じられるようになってきています!
週明けには屋根裏の電気配線工事が始まる予定なので、照明を
取り付ける位置の最終確認も含め、現場進行状況のチェックを行いました。


▲前面道路より建物全景             ▲隣家側から見る

▲2階リビングからみる緑壁           ▲2階キッチンから見える景色(1階茶の間側)

▲2階ファミリールーム              ▲2階ファミリールームからみたリビングの斜め天井

▲リビングから見上げた吹抜け

□現場定例打合せ(10.06.10)

現場は、屋根の防水シートと、外壁の下地張工事が進んでいます!
壁で囲まれたことで、部屋の広さがよりはっきりと感じられるように
なりました!

広さや天井の高さを確認しながら造り付家具の検討を行うと共に、
電気の配線箇所やコンセント、換気扇の取り付け位置などの細かな
確認も行いました。


▲屋根には防水シートが貼られています

▲西日で部屋の中が輝いています!       ▲1F茶の間から台所の方を見る

▲電気の配線箇所のチェックやコンセントなどの取り付け位置の確認

□定例打合せ(10.06.17)

外壁に、厚さ50mmの断熱材(スタイローフォーム)が張られました!
壁の中に充填される断熱材(グラスウール)と合わせて、150mm厚の
断熱材で冬の寒さ・夏の暑さからこの家をしっかり守ります。
( 熱損失係数Q値1.6W/uK以下達成 = エコポイント対応仕様! )
木製サッシの取り付け工事も始まり、屋根では仕上げ材となる
アスファルトシングル葺の作業が進められています。

前面道路より建物全景
足場のネットの向こうでは、窓取り付けや
屋根仕上げ材葺などの作業が進められている


▲浴室(左)と洗面脱衣室(右)の窓        ▲2Fファミリールーム小学校側の窓

□定例打合せ(10.06.23)

屋根のアスファルトシングル葺の作業がほぼ完了し、軒天ボード
が張られました。足場に掛けられたネットの隙間から見える外壁には
通気下地が組まれています。
現場では、棟梁との内部階段の原寸チェックや、衛生陶器の色等細かな
確認作業を進めました。



□上棟式(10.06.27)

今日は上棟式を行いました。
神主さんは呼ばず、ご家族と、近しいご友人、
現場関係者でこの良き日をお祝いしようという
建て主さんからのご希望で、和やかな楽しい
上棟式となりました。 夏らしい明るい日差しの下、
建て主さんのご友人がたくさん参加してくださいました。
現場資材で組み立てたながーい即席テーブルが
設置され、まずは宴会スタート!
おいしいお料理とお酒で話はどんどん盛り上がりました。
(その間お子さん達は迷路のような家の中をぐるぐる走り回って
運動会、汗びっしょりのぴかぴかの笑顔を見せてくれました)

宴会の後は、いよいよお餅まきです。
奥様とお父様が足場にあがって力強くお餅をまき、
下ではお子さん達が一生懸命お餅を集めました。

笑い声の耐えない素晴らしい上棟式でした。






□定例打合せ(10.07.01)

現場の方は壁の中にグラスウールが充填されました。
この後内壁の下地ボードが張られ、内部空間が造られていきます。
それに伴って打合せでは、内部の仕上げ色や取り付け家具について
の確認を行いました。



□定例打合せ(10.07.15)

10日の建て主さんとの打合せで決定した、家具や照明、
内部仕上げ色等を確認しました。
スケッチは、各部屋の色の使い方を確認するため描いた
ものです。


▲トイレ                ▲寝室

▲洗面所


現場は外壁に下地が組まれ、内部も、壁の下地ボードが張られて
家具や階段の製作・取り付けが進んでいます。


▲窓枠が塗装され、外壁下地が貼られました  ▲内部も下地ボードが張られました

▲建て主さんご希望のニッチ            ▲家具製作工場と化した1F茶の間

▲家具や階段の取り付けもスタート

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