●旭川S邸


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計画地は、旭川の東光地区に新しく造成された住宅地です。
東側の8M道路に面した95坪の恵まれた敷地です。
今年の秋からの分譲ですが、分譲直後、周囲の宅地で、
アッという間に建設が始まり、見る見るうちに街が出来始めました。
敷地を購入した時には、
『廻りに、どんな家が建つのかなー』と話していましたが、
裏の敷地で工事が始まり、
工事の進捗を見ながら計画を進めるようになりました。
有難いことではありますが、
そんなに慌てて建てなくてもいいような気がします。

↓敷地の中からの写真
←東
←南
←西
←北
計画の当初は、
以前、Sさん夫妻が《未来のマイホーム》を思い描きながら書いた
『メモ』を手掛かりに計画を進めていたのですが、
色々なことを話していくうちに、
その『メモ』と自分達の思いの『ズレ』が気になり始め、
改めてお二人で話し合ううちに、
それぞれの思い出の情景が重なり合い、
その思い出を共通の手掛かりにしようと、修正することになりました。

その情景とは、
古い木造の校舎であったり、官舎の石炭庫であったり、
お弁当の懐かしい匂いであったり、
住宅展示場では感じられなかった感覚だったようです。

そんなふうに、
Sさん夫妻と2歳になる会生(あおい)ちゃんの『家づくり』が始まりました。


06.01.24.up

まずは、100分の1の周りの敷地も含めた模型と
A、B、Cの3案のプランから始まりました。

□A案・・・L字型のプラン


□B案・・・切妻シンプル型にカーポートを独立させたプラン


□C案・・・カーポート付きの切妻シンプル型(コンパクト案)


打合せで話題になったのは、庭のイメージでした。
よく仲間が集まってバーベキューなどをするSさん夫婦にとって、
A案のように道路に対してオープンなかたちよりも
B案のようなカーポートで囲われている庭の方が、
理想的な使い方ができるのです。

他に、A案は建物としては、奥に広がりがあり、
水廻りの使い勝手もよさそうですが、南隣に建物が建ったとき、
日の光が一番入りそうな敷地の南西を建物が占領してしまうのが気になります。
Sさんたちの古い木造の校舎や官舎の石炭庫のイメージに近い
B案ならば、明るい庭を確保できるのでは?

ということで、B案をベースに、
A案の建物の中の豊かさを取り入れるプランを検討することになりました。

↑敷地前面からの様子、周りの敷地は続々と建築ラッシュです。


06.03.14.up

B案をベースにということで、
1/50の模型をつくり直し、
内部の使い方をつめていくことになりました。

まずは、敷地いっぱいに計画したので、
ボリュームをシェイプアップすることにしました。
目に着いたのが、少し大きすぎる感のあったリビングをちょっと小さくすることで、
土間スペースや、ダイニング、キッチン、和室それぞれの距離感が近くなり、
役割がハッキリしたようです。
ダイニングに隣接する和室は、客間としても利用できますが、
お子さんが小さいうちの寝室や、具合が悪いときなどの看病、
ひな壇を置いて雛飾りなどに使えるので、とても便利に使えそうな部屋です。

土間スペースの奥を広げて薪ストーブを置き、
その周りにくつろげるスペースを設けることにより、
土間空間が生活の一部に組み込まれたようです。

2Fは廻り階段を上がったところをファミリースペースとして、
その横には子供室を配置しました。
お子さんはまだ2才なので将来の使い方も考えています。
ファミリースペースからダイニング上のブリッジを渡って、個室があります。
子供室、個室、1Fの和室の使い方を
お子さんの成長や来客、家族が増えた時などにフレキシブルに対応できそうです。
部屋に名前をつけるのが難しいですが、夢のある名前を考えるのも、
設計の楽しみの一つです。




06.03.17.up

←1/50模型

2Fの個室にロフトを設けて、外観にもアクセントが付きました。


06.04.20.up

打合せは、外観、内観の色のイメージを確認しました。

↑昔の木造校舎のイメージの外観

←和室から広間と台所
←玄関から広間と和室
内部の色のイメージは、
一階のフローリングと柱・梁などの構造材を濃い目の茶にして、
その他の家具や2階の床を明るい木の色に。
台所・ユーティリティ・浴室と繋がる床タイルや、
キッチンカウンター・洗面カウンタータイルは、
もう少しいろんな色や質感の組合せを考えて提案することになりました。


06.06.13.
←周辺の様子
周りの敷地は建設ラッシュで、
もうすでに何棟も竣工しているようです。

コチラは、着実に予定通り進んでいます。
6/8に3社に手描き図面一式持って
見積を依頼してきました。
見積UPは6/20の予定です。

図面作成の際に修整した主な箇所は
・食堂・台所を明るくし、吹抜上部の壁の量を減らす目的で、
トップライトのほかに、ハイサイドライトを設けました。
・土間空間を開放的にするために、
テラスドアの横の窓の腰壁をなくし、FIXの窓を追加して、
座ったときの外への繋がりを強めました。


06.07.15.

地鎮祭
地盤調査も終わり、建物の位置に地縄を張り、
中央に清めの砂を盛り、祭壇に用意した供物を供え、
お神酒と一緒に模型も並べてもらいました。





いよいよ着工です。


06.07.25.
着工しました。

↑根堀工事

↑配筋工事


06.07.27.

着々と現場が進んでいきます。

↑ベースコン打設

↑「どば」では、材料のけがき作業が始まっています。


06.07.30.

基礎工事も終盤になってきました。

↑布基礎の打設



この日は、現場で屋根や外壁の色の打合せをしました。
外壁、床、天井の木材はSさん家族が塗装をします。


06.08.11.

土間コンクリート部分の工事

↑土間配筋工事

↑暖房パイプの配管

↑土間COM打設終了
盆休みを利用して、しばし養生させます。


06.08.19.

土台敷が始まりました。

↑大工さんの登場です。

↑8/22あっという間に立ち上がっていきます。

↑8/23天井材が張り上がりました。


06.09.08.

現場は外壁の下地材まで進んでいます。
←外壁下地
この上に断熱材(スタイロフォーム50mm)をはって、
通気胴縁を組んで外壁材をはっていきます。

←内部吹抜部分
電気配線の位置や細かい「おさまり」を確認しました。

カーポートの軸組は、大工さんが
金物を一切使わずに頑丈に組上げてくれました。
←カーポート天井


06.09.21.

窓の取付が終了し、
Sさんご家族が塗装をした外壁も張られています。

←外壁板張の写真
この後は、屋根材(アスファルトシングル)の張作業に入ります。


06.10.03.

9月23日(土)に上棟式がおこなわれました。
先週のハイライト参照06.09.29
工事は、外壁、屋根はほぼ終了しました。
←トップライトとアスファルトシングル

現在は内部工事が進んでいます。
←吹抜部分の見上げ
←廻り階段の丸柱
←階段段板の手板


06.10.17.

内部工事が進んでいます。
そろそろ塗壁工事が始まります。

↑台所の造り付家具を製作中


↑浴室タイル工事

↑外廻りは、これから、ポーチのタイル工事に入ります。


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