2005.2月の先週のハイライト


05.02.25.

二月に入って、外との動きが目立っていましたが、
平常の業務も進んでいました。
要するに、仕事もチャンとやっていたと、言っているのです。
(少し、言い訳気味ですが・・・)
 
『どんな事やっていたの?』と、正面切って言われると、
少したじろぎますが、色々やっていたのです。
設計も、勿論進めていましたが、
今回は、見積り調整の話をしたいと思います。
 
設計を進める時に、当然、コストの事も並行して考えますが、
どうしても、『ああしたい』『こうしたい』『こんなふうに出来たら良いだろうな』と、
百花繚乱的になりがちです。
 
それはそれで、とても大切な時期ですが、
そのままだと、どうしても予算がオーバーしてしまいます。
そこで、『大体、こんなところかな-?』というときに
業者に見積りを依頼するのです。
 
複数の業者のこともありますが、
計画の最初から業者に相談しながら進めることもあります。
今進めている2つの計画は、後者になりました。
 
長沼のTさんの場合は、
紹介してくれたKさんの家を施工してくれたT社に、
計画の当初から、相談して進めました。
もちろん、Tさんに確認しながらではありますが。
 
雨竜のKさんの場合は、
当社で、雨竜近辺の工事業者に心当たりがなかったのと、
依頼者が、地元出身なのですが、
今は東京に住み、40年以上離れているので、
中途半端な関係で、地元の業者に頼まないほうが良いのでは・・・、
と話し合って、10年来の付き合いの、
旭川のK社に決め、計画を進めました。
 
両方の計画に共通しているのは、
予算のゆとりが、あまりない、ということでしょうか。
それならば、なおさら、
《合見積り》をして、競争させた方が、安くなるのでは・・・・・?
 
そうですね、それも1つの方法です。
が、TさんもKさんも、『アルクムさんに任せます』と言われたのです。
『解かりました』ということは、『何とかします』ということに近い返事です。
 
実際、図面を描き、見積りを出してみると、
Tさんの場合は5%、
Kさんの場合は、なんと、30%オーバーです。
(この場合は、車庫や外構・マキストーブが入ってます)
 
5%ならなんとかなるかな、と思っていたのですが、
T社はアルクムの設計を知り尽くしています。
単価も数量も、岩のように、ガンとして動きません。
それに加えて、Tさんから、水廻りの要求が加わりました。
目の前が真っ暗になりましたが、
目標がハッキリしたのですから、進むしかありません。
『あそこから5万円』『ここを変えて3万円』と細かく、細かく、切り詰めました。
 
その結果、ようやく、契約の道筋が出来ました。
 
さて、雨竜のKさんは、一筋縄ではいきませんでした。
KさんとK社の両方に、それこそ、様々な提案をしました。
『アレを止めたら50万円』『これをこうしたら30万円』etc.
『塗装工事は塗装屋さんは高いから、監督でも塗れるよ』
『大工さんの手間は削らないから、アレもやって』etc.
 
結局、両者疲れ果て、『これで、お願いします』という事になり、
メデタシ、メデタシです。
 
言葉にすると、こんな風になるのですが、
実際はかなり、シビヤな内容の連続でした。
でも、この見積り調整があるから、
百花繚乱の計画がシェイプアップされ、
本当に必要かどうかが、みんなで再確認され、
はじめて《夢》が《現実》になるような気がします。
 
実際、Tさんの方は、目標に合わせながら、
ユーティリティーとトイレを大きくして、念願のSK(洗濯流し)をゲットし、
Kさんの方は、マキストーブは未だですが、
車庫と高床とオール電化は実現したのです。
 
そして、この見積り調整こそ、
住まい手と設計と施工者の、始めての共同作業に他ならないのです。
 
両者とも、1ヶ月掛かりましたが、
《良い家を創る》という、共同意識は出来たように思います。

そういうわけで、2件とも工事に向けて進み始めました。



事務所内の新しいパソコン
戦場と化していた事務所内は、
かたずいたとは言いにくいですが、Newマシンが入って、
新鮮な気分になってます。

先週の「先週のハイライト」の答えです。
   
先日の旭川の講演会で見ていただいた写真で、
ローマのパンテオンでした。写真のマルは天窓です。




05.02.17.

風邪の猛威は、先週で過ぎ去りましたが、
先週は、旭川で講演会があり、なんと、講師として招かれたのです。

昨年の9月頃の話だったので、『来年のこと』と、着易く応じたのですが、
5ヶ月間は、アッという間に過ぎ、さらに、10周年記念ということで、
会場も例年の林産試験場の会議室ではなく、大雪クリスタルホールの
国際会議場大会議室という250人収容の立派な議場に決まり、
熱にうなされながら、冷や汗もかいてしまったのです。

そうは言っても、まな板の鯉にYesもNoもありません。
手持ちのスライドを掻き集め、なんとか116枚にまとめ、
80分の講演に備えましたが、旭川までのホワイトアロ−号の所要時間が、
80分と気が着き、車内に乗ってから、再び慌てふためいたのです。
『乗っている間中、しゃべり続けるんだ・・・・・』

旭川駅に着き、迎えの車に乗りながら、帰りの時の事だけ考えました。
会場に着き、パワーポイントにデーターをセットして、OKとなり、
改めて会場を見廻すと、やっぱり、りっぱな《国際会議場》です。
逃げ出したい気持ちを抑えながら、笑顔で林産試験場のスタッフと昼食。
『まあ、暗くなればなんとかなるだろう』と、やっとハラを括りました。

あとは想像にお任せしますが、終わった時に初めて時計を見たのですが、
ピッタリ80分だったのには、自分でもビックリしました。
内容はともあれ、『やっと、《御勤め》を果たせた』と、ホッとしたのです。
その後のシンポジウムでの質問もなんとか凌ぎ、講演会は無事終了しました。

終了後の交歓会では、気の緩みも手伝い、《のどもと過ぎれば、何とやら》
と、関係者の皆さんと楽しく歓談しているうちに、お調子に乗って、
『秋には、ファーム富田の見学会をやってください』との依頼に、
『やりましょう、やりましょう』と、ふたつ返事で応じていたのです。

秋になれば、きっと悔やんでいることでしょう、トホホホホ・・・・・。




さて、この写真は、何でしょう?
答えは、次回お伝えします。


05.02.08.

先々週のハイライト。テ−マは決まっていたのですが、
風邪を引いてしまい遅れてしまいました。


先々週の金曜日、父の一周忌で、家族5人と上京しました。
次男坊は東京の実家でドッキングしました。
葬儀と違い、25人位の少人数の法事だったので、
故人を偲ぶには丁度良い集まりでした。
葬儀の時には未だお腹の中だった、初曾孫の義匡くんが、
元気に笑顔を振りまいて、人気の中心です。
こんな所にも、月日の移ろいが感じられました。

日曜日には、家族6人と桜美林大学で文化人類学を教えている、
義姉のKさんと、三鷹にある『ジブリ美術館』に行きました。
わたしは、『トトロ』と『ハウルの動く城』を劇場で見た以外は、
家では、もっぱら『夢か現か』状態でビデオ鑑賞なのですが、
家族はみんな、大の宮崎駿ファンなので、大喜びでした。
完全予約制の入場券を北海道で購入して来ましたが、
きっと、全国、いや、外国人もたくさん来ていましたので、
世界中から駿ファンが集まっているのでしょう。
スタッフも展示も、ディズニーランドと違い、マニュアルを避け、
手作りの良さを強調しています。
そのせいか、見ている人も、ひとりひとりの『ジブリの世界』に
どっぷりと浸かりながら、じっくりと見入っている姿が目に付きます。
我が家の長女もその一人でしたが・・・・・。

わたしは、なんといっても、『トトロ』のサツキとメイのファンです。


05.02.08

やっと、先週のハイライトです。
病み上がりなので、まだ、ボーッとしていますが、頑張ります。

先週は、事務所の《IT革命・第二弾》が金曜日、
所長が風邪で寝込んでいるスキを突いて行われました。
新人《桶谷》君のパソコンをセットするのが、
アレヨ、アレヨという間に、モニターの総入れ替え、
果ては、コピー機のカラー化、IT化・・・etc.
その最中、IT担当責任者の河村君も、インフルエンザでダウン。
いま、事務所は戦場です。

事務所に、再び、平和な日々が訪れるのは何時の事でしょう。