2006.2月の先週のハイライト

alkumu HP top


06.02.03.

きょうは節分です。
HPの《今週のハイライト》は未だ『お供え』が飾ってあります。
2週間のご無沙汰でした。
先週のハイライトは、題材は決まっていたのですが、書けませんでした。

じつは、先週の金曜日に、ニセコに行った時に、足を滑らせて転んでしまいました。
もちろん、スキーではありません(スキーでは転びませんから・・・ウソです)。
除雪した道路に10センチくらい雪が積もっていたところに入った途端、
『真っ青な空が目に飛び込んできました』
『フワット着地したと思った拍子に、お尻のポケットに石ころが入っていた様な、
痛烈な傷みが全身に走りました』
慌てて起き上がり、石ころを探しましたが、何処にもありません。
始めのうちは、すぐ直ると思っていましたが、だんだんと傷みが烈しくなってきました。
さいわい、河村君と一緒だったので、運転の心配はありませんでしたが、
助手席に座ったまま、動けなくなりました。

何とか用事を済ませて、中山峠経由で7時半頃、事務所にたどり着きました。
土・日曜日は家でじっとしていましたが、人の手を借りずには、何も出来ない状態です。
月曜日に病院に行き、レントゲンを撮ってもらいましたが、
背骨に以上は無かったので、一安心です。
それでも、心配だったので、火曜日にもう一度病院に行き「まだ痛むんですが」
と先生に言うと、「そんなに早く直るわけ、ないっしょ!」と言われ、
痛み止めの注射と座薬を貰い、「お風呂にでも入って寝てなさい」と諭されました。
恐る恐る「お酒はダメですよね?」と聞くと「酒は百薬の長。飲まれなければ大丈夫」
帰りはルンルン気分で、お風呂に入って、グビィーとビール!!!
水曜日の朝は、快調・快調!!!!!
廻りは、狐につままれたような目で『ほんとに?????』 で、一件落着。

たった4日間ではありますが、《介護3級(ただし、自己診断)》の目で世の中を見ると、
今まで気が付かなかった事が見えてきました。
人間関係のこともありますが(笑)、《バリアフリー》《ユニバーサル》などと言う割には、
世の中、まだまだ、バリアだらけだという事がわかりました。
車の乗り降り・雪道の歩行・ナント整形外科の病院に手摺が無いのです!
と思ったら、アルクムの階段にも無いことに、初めて気が付きました。
そして、そのことが、とても、精神的に心細く感じたのが、新鮮でした。
《藁をも掴む思い》といいますが、傍にあるものなら、何でも頼ってしまうのです。
そんな時に、東横ホテルの事件で、また、建築業界のモラルが問われています。
日本の建築家は、出直しです。     自戒を込めて・・・・・。

←転んだ直後の写真!


06.02.13.

残捻!!今度は河村が捻挫をしてしまいました。
というわけで今週は僕にハイライト。

これまでも、捻挫は何度もしたことはありましたが、今回が一番痛かったです。
仲間とサッカーをしている時に、ちょっとした接触プレーでグンニャリと右足の小指の表側の方から、着地してしまったのです。その時は、痛さで体全体が動きませんでした。何とかトイレのSKまで行って、足が真っ青になるまでギンギンに冷やしましたが、ミルミルうちにポッコリ腫れて、翌日には足の指先までパンパンになりました。
病院に行ってレントゲンとCTまで撮りましたが骨には異常は見られず、重い捻挫と診断。
足を着いて歩けない状態だったので、松葉杖生活になりました。

松葉杖での生活は、思っていた以上に厄介なものでした。
両手がふさがって物が持てないこと。自動でないドアも大変。
冬は雪があるので杖先が滑る。今年は雪が多いので道路はデコボコ、ちょっと車が来たのでよけると、雪の中に杖が刺さってしまう。地下鉄もラッシュ時は、周りにも迷惑がかかるので時間をずらしたりと、いろいろ大変でした。松葉杖の長距離の移動は本当に疲れます。
周りの人の目も何だか気になりました。見知らぬ人が特に手を差し伸べてこなくても、気を使ってくれているのは、その人の温かさと共に伝わってくるものだなぁと感じました。

そんな松葉杖生活とも一週間でさよならできました。
真冬のアルミ製松葉杖は、キンキンに冷たい反面、周りの人の温かさはジンワリと暖かく、
貴重な体験をできたことに懇々と感謝しつつも、準備運動とストレッチの大切さ思い知った最近の出来事でした。


06.02.22.

先週のコラムが、私の転倒事故に続き、河村君の捻挫の話でしたが、今週は桶谷君も、日曜出勤が祟って(?)、休みはしませんでしたが、ダウンしてしまいました。  今年は春から、《健康に難あり》です。 気を付けなければ・・・!!!

先々週の週末から週明けに掛けて、奥さんと二人で東京に行ってきました。
父の三回忌です。早いもので、もう2年という月日が経ってしまいました。
今までのハイライト 2004. 3月参照)
今回は、本当に身内だけでと、15人程の集まりでした。
それでも、葬儀の時にはいなかった、姪の息子(曾孫)が登場し、全員の注目を集めていたのが印象的でした。


お寺の法要を済ませ、日本橋で会食の後、東京の大学に通っている(というよりも、野球部に…?)次男と3人で、安藤忠雄が設計した、《表参道ヒルズ》に行きました。前日の土曜日にオープンしたので、当然のように大混雑です。

もともと、オノボリサンなので、抵抗無く列に並んで、中に入りました。
押されるようにしてエントランスに入ると、いきなり、
歪んだ五角形の六層分の吹抜け空間に遭遇します。
ギャラリーのような通路が、微妙にスロープしていて、表参道の緩やかな勾配を暗示しています。
4年ほど前に行った、ポルトガルのシザの建築を、チラッと思い出しましたが、
余りにもキラキラしていて、空間の機微に触れる余裕はありませんでした。

それにしても、シザの『メクルメク空間』は、今思い出しても素晴らしかった!
でも、こんな騒然とした環境のなかで設計意図が伝わるというのは、
流石《世界のANDO》だと思います。
←サンチャゴ大学メディア科学学部(ポルトガル)/シザ

↑マルコ・ドゥ・カナヴェーゼス・サンタマリア教会(ポルトガル)/シザ


じつは、ここにあった『同潤会アパート』は、大学3年の時、吉阪先生の課題の時に選び、初めてA+を貰った、私にとって記念すべき建物だったのです。
その時にはまだ、そんなに価値のある建物だとは知らずに、一人でドキドキしながら、見つからないように屋上まで上がって、銀杏並木の美しさに見惚れしたり、屋上にあったモダーンな洗濯場(大正時代にですよ!)のタイル張りや階段の手摺のデザインに感動したことが、昨日の事のように思い出されました。
←同潤会アパート

外観は、反対側にある伊東豊雄のTOD‘Sや妹島和代のD’iorや青木淳のVuittonに較べ、非常に大人しいのも、ある意味、想定内のことなのでしょう。
←表参道ヒルズ外観
←TOD'S
←D'ior

それから、前日の土曜日には、鈴木恂先生の《退官記念・古希・出版記念》の世話人として、早稲田大学の本校に行って、最終講義を聴いてきました。
設計の話・実測調査の話・旅の話の三部構成でしたが、
全てが、恂さんの《鋭い洞察力・厳格な構成力》が、
類い稀な《好奇心と執着心》に依って統合された内容に、
休み無しの2時間半、超満員の500人の聴衆が魅せられました。
  
←江別市長汐邸

その後のパーティーも超満員でしたが、
恂さんの人柄で、とても和やかな時間と空間で充たされていました。

私にとっては、大学の同窓会のような感じで、
普段はナカナカ会えない先生や友人に会うことが出来、
珠玉の時間を持つことが出来ました。

父の法事のおかげで、夫婦揃って参加できたことを、改めて父に感謝です。


back


alkumu HP top