2008.5月の先週のハイライト

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08.05.13.

HPに計画の内容を立ち上げる前に、
先週の金曜日、厚別N邸の地鎮祭が執り行なわれました。
天気予報では曇りになっていましたが、
朝から雨模様で心配な天気でしたが、
だんだんと雨量が少なくなり、
11時の地鎮祭が始まる頃には雨は上がっていました。

地元の信濃神社の宮司さんの詔(ミコトノリ)が始まるにつれ、
テントの中は次第に明るくなって、
厳粛な中にも、華やいだ空気が漂いました。
ちなみに、信濃神社さんは諏訪神社さんと同様、
長野県からの移住者で構成され、約200世帯の氏子さんがいるそうです。
神事も滞りなく終わり、ご家族の集合写真を撮りました。





車椅子の父上は、この日始めて敷地を御覧になったそうですが、
お孫さん達に囲まれ、本当に嬉しそうでした。
一日も早く、暖かく・楽しい家を建てて、モットモット嬉しそうな、
本物の笑顔を見られるように頑張りたいと思いました。

そのあと、近所の挨拶を終え、仮遣り方を見ながら、建物の位置を決定しました。
南側に面したナナメの大きな開口部を持つサンルームに、
一日中陽があたり、Nさん家族の生活の中心になることも確信でき、
ウッドデッキの先にある塀も、
お隣とのチョウド良い目隠しになることも、みんなで確認できました。

←遅ればせながら、敷地に置いた模型写真です。


08.05.21.

5月に入ってから天気が安定せず、薄ら寒い日が続いています。

昨年6月の建築基準法の改正(悪)?の余波で、
確認申請がスムースに行かず、工事の着工も予定通りに進みません。
そのため、発注者や施工者に、多大な迷惑をかけています。
有資格者である建築家が、どうして行政に許可を取らなければいけないのか?
何のための資格なのか、何のための罰則規定なのか?という議論も無く、
ジャーナリズムによる、性善説か性悪説か?
などという雑駁な枠組みで扱われてしまうのか理解できません。
法律とは、全ての人を平等に守る為に必要なので、
ある特定の人の立場を守る為につくられてはいけない筈です。

この状態が続けば、
すでに起こり始めている建設会社の倒産のような経済的な影響ばかりではなく、
建築を志している優秀な若者の夢も希望も断ち切らないとも限りません。
一日も早く、良い建築を作る為の努力ができる環境を、再構築したいものです。
行政は全体規定(街の環境を守ること)に対して、責任を持って指導して、
個別規定(建物ごとの性能を守る)に関しては
建築家に責任を持たせるべきだと思います。

そういう意味で、行政は環境のプロを養成する必要があると思うのですが、
景観などについて、見識のある指導を受けたためしがありません。
よい建物が並べば、よい街になるわけではないのですから・・・・・。

それ以前に、《よい建物》《よい街》について、
子供の時から考えたり、提案したりする機会を作る必要がありそうですね。
まずは、大人たちが、それについて考え、
意見を言えるようにしないと、始まらないような気がします。

久しぶりに、愚痴っぽい話になりましたが、一年間の鬱憤が噴出したようです。



さて、ここからが本題ですが、

先週の土曜日に、
留学している長女の通っていた英語学校の父母会があり、出席してきました。
《English Live at  Home (自宅での生きた英語)》というテーマで、
「札幌にいる留学生と交流の場を持ちませんか?
自分達の子供達も外国で学んだり、学ぼうとしているのだから、
父母も負けずに外国の人たちと交流し、
英語力はもちろん、異文化に対する理解を深めましょうよ!」
という呼びかけがありました。

この日は、4人の留学生に来てもらい、
16人の父母達と実際に話し合いの場を持ちました。
4グループに分かれた父母グループに、
留学生一人づつ入り、15分づつ4回に分けて一時間話し合いました。

ブラジルから来たVivinさんはウマの研究をしている女性獣医さんです。
研究室では英語で済んでしまい、家と研究室の往復だけでは、
日本人の生活に触れることが殆ど無いのが悩みだそうです。

メキシコから来ているCarlosは、地震工学を専攻している学生さんです。
中国の地震を視察しに行きたいといっていましたが、現実は厳しいようです。
建築のデザインかテクノロジーかの選択でだいぶ迷ったそうです。
4月に、恋人が東京に就職してしまったので、とても淋しいといっていました。

JuliasとSimonはナイジェリアから来た留学生です。
海洋学部で藻の研究と獣医学部で鼠の遺伝子の研究をしているそうです。
最初のうちはアルジェリアの隣のつもりで
地中海に面している国と思って話していましたが、
途中、地球儀で確認したら、象牙海岸のほうにあるのが判りました。
これでは、日本が中国の一部と思われても文句言えませんよね!
二人の話を別々に聞いてわかったことは、
ナイジェリアは日本の2.5倍の国土に1.4億人が住み、
250以上の部族がそれぞれの言葉を話しているそうです。
JuliasとSimonも、公用語の英語があるから話しが出きるということです。
どうも、日本の方言の延長ではなさそうです。
Juliasは南部の海岸地帯・Simonは北部のサバンナ地帯の出身で、
それぞれの研究が海洋生物と鼠の遺伝子というのも頷けます。

わずか1時間で、これだけの学習ができると言うことは素晴らしいことです。

これだけ聴くと、父母会の英語の実力もたいしたもの、とお思いでしょうが、
正直に言えば、どちらかというと、英会話の講習というよりも、
日本語会話の講習に近いものがありました(笑)。
『sucuidは日本語ではイカといいます』
『イカはunderという意味もあります』などと、
トタンにお節介なおじさん・おばさん化してしまいます。
それでも、30分を過ぎる頃になると、少しづつ慣れ始め、
片言の英語が混じり始めたのには、自分でもビックリしました。

いずれにせよ、楽しい一時間だったことは間違いありません。
これも、娘のくれたプレゼントだと思えば、
経済的な重みも少し和らぎます・・・・・(苦笑!)。

このチャンスを、アルクムにも生かせれば、
もっともっと、良い設計が出来るかもしれませんね。


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