2010.8月の先週のハイライト

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2010.08.04

築37年前の薬局を28年前に改装しました。
アルクム計画工房が始まって2年目のことです。
その頃のテーマは《○○らしくない》と
《△△のような○○》だったので、当然のように
《薬局らしくない》と《喫茶店のような薬局》に
決まりました。まず最初に提案したことが、店中に
貼ったりぶら下げてある無数のメッセージペーパーを
なくすことでした。その次に、商品を全部並べる
のではなく、お薦めしたい商品を限定して並べ、
風邪や腹痛などの一般薬は、お客さんとの会話の後に
取り出す方が効果的では?などとお話しました。そして
極め付きが、お客さんとお話する大きなテーブルを提案
したことでした。今考えても大胆な提案だと思いますが、
薬剤師のTさん夫妻は『面白そうですね!?』と言って、
採用してくれました。その後にも、住まいの改装や物置の
増築など、お付き合いは継続していました。
今年の4月の初めに、『息子の新が、お店を継いでくれる
ことになったので、改装したいのですが・・・?』という
連絡がありました。てっきり、お店を新さんの要望を
とりいれて改装する計画だと思い、お伺いしてお話を聞くと、
お店はそのままで満足しているので、外装と新さんの部屋
を新しくしたい、ということが判りました。
久しぶりにユックリお店を見させて頂くと、28年前と
ほとんど変えずに使っていることが判り、嬉しく思いました。
ショーケースやお話テーブルも、しっとりとお店の空気に
馴染み、28年前よりも輝いて見えました。椅子も、何回か
竹の座を張替えて使っています。お客さんにエスプレッソを
出すようになったのは、新さんの発案かな?





今回の提案は、建物全体を看板に見立て、存在感を
アピールすることでした。とはいえ、目立ちすぎはアルクム
らしくないし、何よりもTさん家族の人柄にも似つかわしく
ないので、素材はアルミパンチングメタルと、墨色の防腐剤を
注入した木材(ハイローブ・ウッド)の2種類だけで表現しました。
今回は《○○らしくない》のこだわりはやめ、十字架を
サラッと使ってみましたが、どう見ても《薬屋さんらしく》は
見えませんでした!!!???それでも、Tさん御家族から
『素敵ですね、良くなったねって言われるんですよ』と
嬉しそうに言われると、こちらもつられて嬉しくなりました。
工事は、今までと同じ沼田建設にお願いしたのですが、
今回は2代目の御嬢さんが担当してくれました。対応は
柔らかでユッタリしているのですが、『やることはやる!』
ところは先代仕込みです。
高崎棟梁との名コンビで完成しました。
という訳で、《二人の2代目襲名工事?》となりました。


▼BEFORE



▼AFTER


                                   ▲看板も新しくなりました!

▲ハイローブ・ウッドのルーバーが見える窓
←新さんのお部屋





2010.08.09


暑い日が続いています。アルクムも八月二日から、
旭川東海大学の四年生のHさんが応援に来てくれて、
熱気の籠った日々が続いています。二年生の頃から
休みごとに手伝いに来ているので、来たその日から
スタッフの一員として活躍しています。
先週は、工事契約や完成引渡などがあり、模型を
製作してくれた縁もあり、お客さんの了解をとって、
一緒に立ち合わせてもらいました。自分の学生の
時の経験などを話しながら立ち合って貰いましたが、
学生の時にこのような経験するのはとても貴重だと
思います。10年後くらいに役に立つかもしれません。
今は、来年に向けた計画の1/100の模型を量産して
もらっています。
果たして、この中からどの模型が実現に向かって
生き残るのでしょうか?
《造っては壊す作業を繰り返す》ことが《設計の醍醐味》
だとわかるのは、まだ先のことでしょうが、Hさんの
思いが伝わるような打合せにしたいものです。
 

▼猛暑の中もくもくと模型作りを頑張ってくれているHさん


▼この1週間で、Hさんに作ってもらった模型たちです!









2010.08.26


孫を抱っこしに、お盆休みに釧路まで行ってきました。
13日(金)に、愛犬・菊次丸をペットホテルのWanWanさん
に連れて行き、その足で一路、釧路を目指しましたが、
当日は帯広の花火大会とかちあい、夕張りで大渋滞に
巻き込まれました。追分・夕張間15Kmを、ナント、5時間
かけて走破しました(!?)。結局、10時半に出発して、
釧路に着いたのは夜の9時過ぎでした。それでも、孫の
ヤックンは起きて待っていてくれました。
早速、ふたりだけで誕生祝いの乾杯をして、旅の疲れを
フッ飛ばしました(笑)。



次の日は、8年前に設計した弟子屈の『 菓子と酒肴 山椒 』
に行き、昼食をご馳走になりました。3年ぶりの訪問でしたが、
スッカリ土地に馴染み、Mさん夫妻の生活に対するメッセージ
が心地よく伝わり、これを求めて東京から来たんだ、と実感
できました。3年前に相談を受けたパン窯スペースも、
セカンドリビングとして役立っているようです。秋には
パン窯パーティをやるそうなので、参加したいものです。
何時も戴く小豆島のそうめんをメインに、地物の食材を
使った料理に、ヤックンも大満足そうにチュルチュルして
いました。食後もユックリさせて頂き、本当にリラックスした
至福の時間を堪能させてもらいました。




釧路に帰る途中、鶴居村で《美人の湯》に入り、お肌も
ツルツルになりました。釧路では、前日に予約していた
料理屋さんで、一日遅れの誕生日を祝って貰いました。
こうやって、息子と酒を飲み交わせる幸せに感謝です!!!



瞬く間の三日間でしたが、最後の最後までヤックンは座を
盛り上げてくれました。何をやっても絵になりますが、
さすがにこれは、極め付きでした。

ヤックン本当にお疲れ様でした。
そして、家族にも、感謝・感謝です。
帰路も所定の6時間が8時間掛ってしまい、Wan Wanさんの
約束の時間に間に合わず、翌日になってしまいそうでしたが、
お店の嬉しい計らいで、夜の11時に菊と対面ができました。
目出度し、目出度し・・・・・、でした!!!!!




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