2011.12月の先週のハイライト

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2011.12.12

12月に入り、突然、この冬の予報が『暖冬』から
『平年並み』になった途端に零下9度を記録し、
アッという間に《白い季節》に突入しました。

8月に逍遙館の1年点検の補修が終わり、
11月末には雪の対策工事が行われました。
後からとってつけたような形にならないように、
と打合せを綿密にしているうちに、
雪に追われた季節になってしまいましたが、
なんとか『滑り込みセーフ?』で
工事を終了することができました。
2階にお住まいの方から、
ルーフガーデンの仕切りの注文があり、
一緒に工事しましたので見てください。



▲アプローチ前の庇

▲2階ルーフガーデンの仕切

▲3階301号室玄関の庇

住人が住まいながらの工事なので、
通行や騒音・振動に気をつけたつもりですが、
皆様方の理解・協力もあって、無事、
予定通り工事を終了出来ました。
普段から『逍遙館倶楽部』で交流している方々の
暖かい好意を感じました。
歩く楽しさ(=逍遙)が売り物の(?)逍遙館にとって、
アプローチや階段の雰囲気はとても大事な空間です。
『なるべく開放的にしよう!』と設計したのですが、
北国の厳しい自然に遭遇し、
今回の改善計画と合いなりました。
それでも、アルクム計画工房(歩く無計画工房?)の
名に恥じないように配慮したつもりなのですが、
ハタシテ《厳しい自然》が向かい入れてくれるでしょうか?


先週末は、11年ぶりという皆既月食ということで、
眠い目をこすりながら11時過ぎまで起きていました。
日没過ぎには東の空に大きな満月が見えたので、
愛犬・菊次丸を誘い、大急ぎで事務所に行き、
200ミリの望遠レンズを取ってきました。
9時過ぎから出たり入ったりして、
『今日は曇ってダメかな?』と諦めていましたが、
11時頃、雲が薄くなり、三日月が見え、
ヤッターとシャッターを切りましたが、
興奮のあまり手ぶれ写真になってしまいました。
寒くなってきたので、もう少したつと
皆既月食になるはずなので、
少し温まってから撮り直そうと家に入り、
5分後に出てみると、空は厚い雲に覆われ、
雪まで降ってくるではありませんか!?
未練がましいようですが、写真、ご覧ください。


▲日没過ぎに見えた満月

▲やっとみえた三日月を撮影したのですが・・・




2011.12.21

先週末は、富良野方面の挨拶回りをしてきました。
札幌も富良野も良い天気でしたが、岩見沢の前後は
猛吹雪で高速道路も閉鎖され、岩見沢市内の
大渋滞に巻き込まれました。それでも、行きは
3時間で着き、いつもより1時間ほど多く掛かっただけですが、
帰りは4時間半も掛かってしまいました。
往復7時間半の運転は、かなり疲れましたが、
無事に帰れただけで『良し』とするしかないでしょうね!


今年は、上富良野の《後藤美術館》の照明の相談を受け、
工事が終了したのでその確認をするのが、一番の目的でした。
ことの起こりは、館長の行定氏が
《長野県信濃美術館 東山魁夷館》を見て、
『照明器具が目に入らなく、とても良いので、うちもそうしたい』
と言われたので、過去の建築雑誌を引っ張り出したところ、
破格の天井高を利用した設計になっていましたので、館長に
『あちらの設計者は谷口吉生と言って、NY近代美術館の
増築を任されたような立派な建築家で、とてもまねできるような
モノではありません』とシッポを丸めました。そうはいっても、
なんとかしたいのは山々なので、館長と知恵を出し合い、
結局、ローテクが一番、と板金工事で対応することにしました。
既存の照明器具を活かしながらの改修なので、なかなか
難しい納まりになりましたが、昔であれば《飾り職人》
と呼ばれただけあって、見事な仕事ぶりでした。
もともと、水を漏らさないことが求められている職種では
ありますが、今回は光を漏らさない仕事だけに、
戸惑ったとは思いますが、一筋の漏れもない良い仕事でした。
まずは、ご覧あれ!!!
照明の改修で、ここまで《鑑賞環境》が良くなるとは
思いませんでした、反省!

▲改修前               
                             


▲改修後

来年は、後藤画伯の画業60年と
後藤美術館開館15年を記念した展覧会が目白押しです。
まず、1月2日『横浜美術館』の《後藤純男展》をかわきりに、
全国で巡回展が行われるようです。
ぜひ、上富良野の『後藤純男美術館』でも、
盛大にお祝いしてほしいものです。
ということで、今年は、14Mの大作『雲海黄山雨晴』を始め、
『十勝岳連峰』『大和・雪のしじま』などが出品のため不在ですが、
それでも、広い展示室を余すところなく埋め尽くしているさまは、
膨大なコレクションを暗示していると言えましょう。その意味で、
現在の展示は、今までと違う後藤純男の一面(初期の人物画など)
を見ることが出来、とても新鮮な印象を持ちました。



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