●ニセコH別邸
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敷地はニセコ町の、真狩よりの近藤地区にある別荘分譲地です。
白樺の木が群生している敷地からは、東には羊蹄山、北の遠方にはニセコ連山が見えます。
100坪単位の分譲は、大自然の中では決して広くはありませんが、幸いにして、
100区画ある用地の中で、既に建設されているのは、10軒程で、
将来的にも、それほど建て込む心配はなさそうです。

10年ほど前に購入したこの土地に、札幌にお住まいのHさんが、家族で利用できる、
念願の別荘をつくろうと、奥さんと一緒に事務所を訪れたのは、今年の6月でした。
《第二の人生を前に》《父上の元気なうちに》《お二人の娘さんが嫁ぐ前に》・・・・・
という、様々なキッカケで、今まで温めた夢を実現したい、という素敵な計画です。

まずは、10年間温めた構想を聞かせていただきました。
とりあえずは、《週末住宅》で使い、将来はそこで住むことも出来る《住宅》に、
というプログラムで、自分でも羨ましくなる計画です。


05.11.24.up

6月にお話しがあり、色々なお話をさせていただき、7月に敷地を見せていただきました。
H夫妻も、久しぶりにいらしたようで、下草がかなり伸びていました。
境界を探すのがやっとの状態です。

できれば、下草を刈った状態を見たいですね、と言うと、
それでは、来週、二人でやりますから、といって、次の週に、もう一度見に行きました。
シラカバ林の中に、丁度建物が建つくらいの空地があり、この辺りですかね・・・、
と位置を決め、このくらいの建物が建ちますよ、と大きさを決め、
この方向が羊蹄山ですかね?と向きを決めました。
←1/100模型。羊蹄山の方向に建物を配置



10年間の夢が、充分に発酵していたので、構想がスムースに形になったようです。
その後、雨竜のKさんの家に行き、高床とデッキの組み合わせを体験してもらいました。
内装もオープンな間取の感じも気に入っていただけました。
『やっぱり、薪ストーブは、欠かせない』というのが、Hさんの結論でした。
初めてお会いした、下のお嬢さんも、ウッドデッキの気持ちよさに魅かれたようです。
奥さんはやっぱり、床下収納と地面との高さに関心を示されました。
自然の中で住まう時に、地面が余り近くにあると、落ち着かないこともあるのです。
特に、都会で育った人には、そう、アドバイスしています(私もダメなもんで・・・)。


06.01.24.up

←ラフスケッチ図面

1階は台所を含め水廻りを土間にして、
ダイニングテーブルをきっかけに椅子の高さ分だけあがったところが、
くつろぎのスペースです。
2階は、シンプルに寝室用に個室と羊蹄山を望むフリーのスペースを分けました。

大体の形が決まり、
50分の1の模型と図面を描き始め、
より具体的な話題へと進みます。


06.03.14.up



↑1/50模型(裏返し前)

打合せを何回も重ねるうちに、景色を見る別荘としての使い方だけでなく、
生活の器として考え始め、大胆にも、プランを裏返しに置いて見ました。
そうすることにより、太陽の当り方が非常に良くなり、
一日中、木陰の中で生活するような気持ちの良い生活が、見えてきました。
土間の使われ方も、エントランスデッキと一体になり、生き生きしてきました。

そこからは、急ピッチで設計が進み、
1/50の模型も出来上がり、見積りも4社に頼み、
現在、最終折衝中です。

↑↓1/50模型(プラン修整後)

↑1/50模型 左:1F(水廻り、食堂(土間)、居間(板の間))
右:2F(ラウンジ、寝室、ロフト)


今はまだ、雪に覆われていますが、
羊蹄山は春の日差しに輝いていました。


06.04.25.up

4社の相見積後、施工業者が決まり
見積調整も無事終了して契約を終え、
現在は工程を確認して着工準備中です。
現場の雪は、例年に無いほどの積雪が残っていましたが、
先々週、先週の雨で着実に解けています。
周辺や、前面の道路も除雪車が入って、
GW明けには、着工できそうです。

↑4/11の前面道路と敷地の様子


06.06.13.

現場は、遣り方、布基礎打設が終了。
遣り方では、羊蹄山と樹木の位置を見て
建物の向きを若干修整しました。
←遣り方時の写真
←基礎打設後の写真
今週中頃には、土間コンの打設をおこないます。


06.07.14.


建て方、断熱工事、屋根下地まで進み、
窓が入りました。

↑2Fデッキの軒天


06.08.03.

工事は外回りが終了して、
内部の造作工事がおこなわれています。

屋根(破風)の赤いラインが白樺の林の中に映えます。

←吹抜見上げ

←2Fの寝室とその上のロフ


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