ニセコの観光名所の《ミルク工房》の向かいの敷地に建つ住宅です。
計画が始まってから、赤ちゃんが生まれることが判明し、現場が
始まってからも、手摺などの工夫を棟梁と相談しながら進めました。
北のアンヌプリ、東の羊蹄山、南の昆布岳と景色に恵まれ、
建物の向き・形、窓の位置・大きさは景色で決まりました。
『くの字』によって出来た緩い囲みにウッドデッキを設け、外部の
居間が出来ました。屋根の形と『くの字』によって出来た空間が、
スキップフロアによって増幅され、ダイナミックな内部空間が
出来上がりました。そのダイナミックな空間の中に、和室も含めた
四畳半のスケールが組み込まれ、とても不思議で魅惑的な
住まいになりました。家の中心にあるスキップの階段も、
赤ちゃんに備えた手摺のデザインが空間に楽しさを添えています。
一番上の『展望室』からは3つの山を同時に見ることが出来ます。
若いご主人がこの部屋でユックリした時間を過ごすことが出来るのは
何時になることでしょうか？