今までのハイライト 2004.4月


04.04.06

東京の桜だより

 週末に父の法事で東京に行ってきました。早いもので、もう四十九日です。入学試験などで,葬儀に行けなかった子供達四人も,今回は一緒です。金曜のよるに行ったのですが,千歳空港で吹雪かれて,羽田に着いたのは、十二時半を過ぎていました。甥の英章君に迎いに来てもらい,1時半に実家に着きました。

 翌日の法事は,朝から晴れ上がり,行く先々で,桜が満開でした。3月18日に開花してあきらめていたのですが,その後寒さが続き,ちょうど見頃になったようです。

 赤羽にある菩提寺の西蓮寺で法要のあと、納骨も無事おわり、親戚縁者三十人で集合写真を撮り,上野の不忍池のほとりにあるお店に会食に向かいました。途中,満開の桜のもとで、飛鳥山公園の桜祭りにたくさんの人がでていました。これもまた桜の名所の、東大のキャンパスをとおり、谷中を経由して、上野の山に着くと,それはもう、ひとまたひとの人の波。フーテンの寅さんみたいな屋台のおっちゃん達に誘導され,何とかお店に着き,そこでも満開の桜を見ながら,父の思い出話に花が咲きました。

 会食がおわり散会した後、『若い人は歩いて帰ろう』ということになったので、当然、私も歩いて帰ることにしました。満開の桜の木の下は,前の晩から場所とりをした人達でいっぱいです。夕方、まだ陽も高いのに、桜吹雪の中,あちこちで盛りあがっていました。外国人のグループが多いのも,東京らしい光景でした。この路は,高校の三年間通った、思いでの通学路です。

 つぎの日は昼から家族だけで,浅草の吾妻橋から、パリのセーヌ河にあるような船に乗り,隅田川の桜見物をしました。今年から次男が、東京の大学で野球をやることになり,家族六人で会えるのは当分お預けになるとおもい、一日一緒に過ごすことにしたのです。あいにくこの日は5℃と冷えこんで、震えながらの花見になりました。それでも二日間で三ヶ所の花見ができ,最期まで良い思い出をつくってくれた父に、あらためて感謝です。