今までのハイライト 2004 6月


040602

 「アッ!」という間に、6月になってしまいました。

今年は春から、いろいろなことがあり、
いつにもまして時のたつのが早い気がします。
人はそれを、老化と呼ぶのでしょうが、
まさに、その通りです。

 《忘却とは忘れ去るものなり》
と誰かが言ってたような気がしますが、
覚えていたいことよりも、忘れたいことの方が、多くなった時に、
老化が始まるのかも知れません。


 それはさておき、先週は、始めての公聴会に出席しました。
うちは、いわゆる《マンション》の設計をほとんどやらないので、
今まで、公聴会の経験がなかったのです。

すこし、ドキドキ・ハラハラだったのですが、
H学園と近隣の方の長いお付き合いがあったので、
15人ほどの参加者が、みんな好意的で建設的な発言をしてくれました。

 1時間くらいの会が終わってから、
市の担当者も口を揃えて「こんなに友好的な公聴会は、
めったにありません」と言ってくれました。

 このあと、識者による審査会を開いて『よし』となれば、
いよいよ、本格的な設計が始まるのです。
これからが本番なのですが、少し気を引き締めないといけません。
どうも、日本では、
手続きに《手間隙》がかかりすぎるような気がします(外国の経験もないくせに・・・)。
とはいえ、とにかく目的に一歩、近づいたことは確かです。
去年の12月の絶望的な状況を考えると、雲泥の差があります。
あと一月の辛抱です。

 先週の写真は、Zオフィスの事務室とファーム富田のポプリタワーです。
Zオフィス事務室の写真

工事中のファーム富田のポプリタワー



04.06.09

先週はいろいろなことがありました。

まず、札幌と東神楽の土地の仮契約がそれぞれ、済みました。

札幌の方は、さっそく第1回目の打合せをしました。
A〜Eまで5案つくりました。
5つ、といっても、30坪の土地なので、外枠はいっしょで、
《中庭をどこにどうとるか》
《床の高さにどんな変化をもたせるか》
のバリエーションなのですが、結構楽しい家が出来あがり、
ひとつひとつを見ながら、いろいろな話が出来、
最初の打合せとしては、とても稔り多い時間がすごせたと思います。

A           B          C          D          E 


週末にリプランの取材で、蘭越のIさんの家にいきました。

木の葉が茂ると、建物が見えなくなってしまうので、
若葉の頃に、と言っていたのですが、1週間ほど遅かったとみえ、
結構元気のよい葉っぱが茂り、《森の中の家》のようで、
かえって、アラが見えなくて、ヨカッタのかもしれません。
室内の写真も、結構、沢山のカットを撮り、少し時間をオーバーして、
12時45分に撮影が終わりました。
その間、Iさんの奥さんのコーヒーとパンを焼く、
なんともいえない好い香りと、闘いながらの撮影でした。

本当に皆さん御苦労様でした。
でも、終わってからいただいた、パンとコーヒー、
それに自家製のこんにゃくは、ウルウルするほどおいしかったです。

東神楽の土地を購入した、旭川のNさんたちも、
以前からIさんの家を訪問したいと言っていたので、
今回札幌で合流して、同行しました。
旭川、朝4時発だったそうです。

撮影の合間に、Iさんの説明で、
くまなく案内してもらい、とても感激していました。
もう、設計者より上手に、説明出来るようになっていました。
引っ越して半年、すでに、若葉マークは必要ないようです。

それから、待望の座卓テーブルが、やっとできました。
取材に合わせてくれたようです。
なんとか、リプランの雑誌デビューに間に合いました。
さすがに、プロの技がさえ、凛とした風格をもった家具ができました。
(過去のハイライト03/11/06参照)
なんとなく間合いの取りずらかった茶の間も、
これでずいぶん据わりがよくなりました。
 
テーブルのおさまった茶の間     ナナメの角度が集まった大黒柱

取材のスタッフが帰ると、]
早速、改まった《テーブル》から、寛いだ《座卓》になり、
ビールが振舞われ、一転して、宴会モードに早替りし、
本領の一端を発揮しました。
あとは、いろいろな使い方を繰り返しながら、
だんだんとIさんの生活に馴染んでゆくことでしょう。


東神楽のNさんの1000坪の土地全景


04.06.14

先週は、『建築家カタログ』の最後の詰めで、
札幌市の経済局へ行ったり、
市内の図書館にカタログを置いてもらう方法を調べたり、
と普段やりつけないことばかりやりました。
取次店への挨拶というのも、生まれて始めての経験でした。

編集をお願いしている、アルバイト情報社のIさんと一緒に行ったのですが、
最初のうちは要領がわからず、相槌を打っていたのですが、
どうやら、新曲が出て、放送局に売り込みに行った、
マネージャーとタレントのような関係という事がわかりかけ、
かわいくもない声で、
『よろしくお願いしまぁーすぅ』
などと言っていましたが、
取次店の担当者は、
『前回、これだけの実績があるので、まずは大丈夫でしょう』
と言ってくれ、ホッとしたとたん、
『あとは、いろんなメディアで本の紹介をしてもらえば、増刷間違い無しです。
内容には、自信がありますから・・・』と、
すぐ調子に乗ってしまう、わたくしです。

冗談はさておき、昨年12月15日から、
6ヵ月かけて育んだカタログが、あと1ヶ月もしないうちに、
全道の書店に並ぶのが、まだ、信じられません。

楽しみでもあり、少しばかり、恐いようでもあり、
始めての子の誕生を待つ父親の気持ちに近いような気持ちです。


それから先週は、
《大谷地のくろだ二番館》の外装を、リニューアルしました。
はじめは、もとの色に戻すだけ、
と話していたのですが、せっかくなら、イメージも新しくしようと、
かなり明るい色をたくさん使い、
お菓子屋さんのようにかわいらしい店に変りました。

オーナーのTさんも、「10年若返って、がんばります」と、
うれしそうに言っていたので、また、10年後が楽しみです。
店舗設計は、こういうところに、住宅と違った面白さがあります。
リニューアルした床屋さん



04.06.21.

台風の前の静けさか? 
天気予報を尻目に、まだ、雨も降らずに、
どんよりとした天気が続いている。
ラジオでは、刻々と台風情報を報道している。
昔の人は、きっと知らずにいたのだろう。
そうおもうと、なにか不思議な気がします。


先週は、Z事務所の3期工事がはじまり、
七月一日のお披露目まで、中1週間の突貫工事になりました。
4月の連休に始まったのに、最後はいつも、戦争です。

K24のSさんの打合せも、
具体的な仕上や機器類も、話題にしながら進んでいます。
水廻りとコートの関係を、もっと具体的に提案していければ、
おもしろくなりそうです。
なんといっても、
LDKの空間の気持ちよさは、今から楽しみです。
K24のSさんの1/50模型