2004.12月の先週のハイライト
04.12.28.
2004年のこのコーナーも、いよいよ、最後になりました。
きょう28日は大掃除で業務終了し、
来年5日から、新年の業務を開始します。
この1年間、公私に亘り、いろいろありましたが、
台風・地震、そして、今まさに、外国では、
有史以来最悪の被害をもたらした津波が、人々を苦しめています。
《身体がなにより》をモットーにしている私としては、
私の《いろいろ》の、なんと幸せな《いろいろ》だったのか、
思いを深くしています。
年が明ければ、辛いこともバネにして、飛躍できることを願います。
1年間のご愛顧、本当に有難うございました。
また来年、笑顔でお会いしましょう。
04.12.25.
きょうはクリスマスです。
朝起きると、枕元に
《Present for You》と書いてある青い袋が置いてありました。
金と銀のリボンを解いて開けてみると、焦げ茶の革手袋です。
『どうして、サンタさんは知っているんだろう?』
先週、バスの中で毛糸の手袋を落として困っていたのです。
それにしても、何十年ぶりのクリスマスプレゼントでした。
『サンタさん、忘れないでくれて、アリガトウ!』
さて、先週は忘年会のピークでした。
なかでも、時々やってる勉強会の忘年会は、久しぶりでもあり、
15名の参加があり、事務所はパーティー会場に早替りしました。
生牡蠣とシャンパンで始まり、前日購入した最新兵器
『プロジェクター』で、河村くんの編集した
『メキシコとバラガンの旅』を見ました。
800枚をなんとか300枚に間引いたのですが、スライドだと
1時間に100枚が目安ですが、さすが最新兵器、
1時間半でスムースに見ることが出来ました。
使いこなせば、きっと無限の可能性が内蔵されているのでしょう。
そのあと、長老K氏による、くじ引きで雰囲気が盛り上がった時、
突然、『次に、感謝状の贈呈に移ります』の声と供に、K夫人の
『染谷さん、染谷さん』の声に促されて皆の前に引きずり出され、
心温まる、ウイットに富んだ、K夫人直筆の、オリジナル感謝状が、
K氏独特のパフォーマンスでよまれ、爆笑の渦に巻き込まれました。
《イヤイヤ、ニンゲン、生きててヨカッタ》と、つくづく思いました。
『みなさん、ほんとに、アリガトウ!』
04.12.18.
年の瀬も押し迫って、現場対応に追われていますが、
北24条のSさんの家も、現場から、すこしは家らしくなり、
やっと、Sさんにも、安心して引越の予定をたててもらいました。
でも、あと1週間で引越です、監督のNさん、お願いしますよ!
2階窓からの中庭の写真
そんなふうに、時間に追われながらも、来年の計画が進んでいます。
東神楽のNさんも、『2〜3年かけて移住したい』と言っていましたが、
敷地が決まり、毎週のように通っているうちに、
そこにいる時間の大切さを感じ始め、計画だけは、進めることになりました。
こちらも、ノンビリ計画しようと思ってやり始めたのですが、
トトロの森(内輪の呼び名)の魅力に引かれて、アレヨ、アレヨという間に、
猫バスにそっくりな家ができてしまいました(勿論、偶然です)。
こうなると、両者とも、時間が惜しくなってきます。
そんな訳で、プロジェクトにアップすることに、相成りました。
左:計画案スケッチ、右:模型写真
それから、ニセコのハイクローツのナカちゃんこと中村さんからの紹介で、
東京に住んでいるKさん夫妻が、定年を期に、ご主人の郷里の雨竜町に、
Uターンする計画があり、東京と札幌でお会いしているうちに、
4月からご主人が先行して雨竜町に移住することに決まり、
計画が急遽、実現に向かって動き始めました。
奥さんは3年後に東京で定年を迎え、それまでは《通い妻?》で、
スキーと山歩きを楽しみに来ることになりそうです。
その頃には、二人の男の子も《一人立ち》することになるそうです。
という訳で、3年間のテスト期間を前提とした住まいづくりが始まりました。
左:平面計画図A、右:平面計画図B
左:A案模型写真、右:B案模型写真
そういえば、長沼のTさんの土地も、やっと農地転用の手続きがおわり、
契約の運びになったと、先週の金曜日に連絡がありました。
目出度し、目出度し。ほんとうに、よかったですね、おめでとうございます。
そんな、こんなで、来年も忙しくなりそうです。
と、御挨拶している場合ではありません。
未だ、あと2回も、今年のハイライトが残っているではありませんか・・・。
04.12.08.
最近、人に会う度に、『お疲れのご様子ですね』『大丈夫ですか?』
『お忙しそうですね』と言われることが多いのが気になります。
現場や打合せに追われているのは確かですが、
本人は、それほど消耗している自覚はないのですが、
そう見えるのかも知れません。
それと、このページを休むことも、原因のひとつに考えられます。
ガンバって、続けますので、応援の程、ヨロシク!
というわけで、今週は、早々と《先週のハイライト》です。
12月1日(水)父の相続のことで東京に行って来ました。
『この忙しいのに・・・』と言う思いもありますが、
一生に一度の事、万難を排して行って来ました。
ちょうど、羽田空港の第2ターミナルのオープン日に当たり、
さっそく、スクープしてきました。
せっかくだからと、合間に自転車で、上野の西洋美術館で開催中の、
《マチス展》を見に行って来ました。平日の午前中にもかかわらず、
満員の盛況。週末にはどんな状態になるのか、想像も出来ません。
本当に、東京は凄いところです。
12月3日(金)の夕方に開かれる、《吉阪隆正 展》の
オープニングパーティーに出席するために滞在を一日延ばしました。
夕方までの時間が空いたので、世田谷にある、内藤廣君の設計した
《岩崎ちひろ美術館》を見に行きました。
上井草の駅から、目立たない標識に導かれ、細い路地を曲がると、
大きなけやきの木が、目に飛び込んできました。
その足元には、野の草花に囲まれている、子馬と少年の像が置かれ、
訪問者を優しく迎え入れてくれます。
変形の『くの字』に配置された、住宅よりは少し大きなスケールの
建物に囲まれた中庭が、心地良い空気を醸し出していました。
手が届くほど低い天井の玄関を通ると、暗い階段ホール越しに、
小さい中庭が見え、そこは既に《内藤廣ワールド》です。
開けられた開口部から、中庭越しに向こうの建物が見え、
歩きに連れて、風景が、刻々と変っていきます。
写真4枚 岩崎ちひろ美術館外観
その風景を見ているうちに、いつのまにか、40年前の時代に
タイムスリップされてしまうのです。
さすがに、《時間の魔術師:内藤廣》の面目躍如です。
最後のコーナーで、ちひろの書斎の復元を展示して、やっと、
ここが、ちひろのすまいで、庭木をできるだけ残すためにできた
建物の配置だという、種明かしをするわけです。
その奥には、ミニコンサートのできるホールがあり、その日は、
『長倉 洋海:写真展』をやっていました。
こんな住宅地から、文化を発信できる時代になったことを実感。
写真4枚 岩崎ちひろ美術館内観
そのあと、三田の建築家会館に行き、内藤君の大師匠である
『吉阪 隆正展』を見る。会場に入ったとたん、後ろから、
「染谷さん、久しぶり」の声に振りかえると、内藤君。
「来てくれたんですね。懐かしい匂いでショ、この匂い」
言われて息を吸い込むと、本当に懐かしい油土の匂いが、
会場に充満しています。吉阪先生の圧倒する量塊の建築が、
会場狭し、と埋め尽しています。
写真6枚『吉阪隆正展』
「学生が今朝まで頑張っていたんですよ。でもきっと、
身体で記憶できたと思いますよ」と、嬉しそうにハニカム。
相変わらず、シャイな内藤君だ。
すると、会場の奥から、内藤君の師匠の菊竹先生が現われる。
「せんせい、どうですか?」
「よくやってくれましたね、ありがとう」と、頭を下げる。
吉阪・菊竹・内藤師弟3代の揃い踏みに、しばし、感激・・・・・。
左 鈴木恂氏
左 吉阪先生のご子息(そっくり!)
その後、パーティーで恩師、展覧会の実行委員長である
鈴木恂先生にあい、先月出版された写真集の宣伝の為の
来道をお願いし、快く引き受けていただく。
江別出身の先生だから、できれば、写真展もやりたいものです。
鈴木恂写真集
04.12.01.
とうとう降りました。
あれほど、『待って、待って』とお願いしたのに・・・。
でも、常盤の方は、さすがに南区のせいか、5cm止まりでした。
来る時は来るものですが、まだ、諦めたわけではありません。
きっと、もう一度溶けて、12月24日の夕方から、
ホワイト・クリスマスになって、北海道に冬がやってきます。
以前のスタッフだったOさんとSくんの家族に、
今年の3月と8月にそれぞれ、女の子が誕生したので、
お祝いをしようということになり、先週の火曜日、勤労感謝の日に
新旧のスタッフと仲間が15人、新プリンスホテルに集まりました。
Oさんの瑚彩(こいろ)ちゃんは8ヵ月で、もう一人立ちするほど
元気一杯の女の子で、人見知りもなく、小学一年のお兄ちゃんと、
一丁前に張り合っていました。
Sくん(といっても、もう、一児の父親ですが)の
一海(かずみ・本当の漢字は母です)ちゃんは、
お宮参りを済ませたばかりなので、
まだ恐くて、抱っこは出来ませんでしたが、髪の毛も濃く、
ほんとうに、やさしそうな女の子でした。
なんといっても、私と同じ、8月13日の誕生なので、
きっと、幸せになること、まちがいありません。
なにか、《1日・おじいちゃんデー》のような1日でした。
また、金曜日は、H学園の第1期工事がおわり、
学園の理事長、以下、関係者の方々に、建物を見て頂きました。
I工務店も地元の意気込みで、棟梁のKさん、現場監督のTさんも、
ほんとうに《マテ》にやってくれたおかげで、
皆さんに喜んで頂け、嬉しい限りです。
生産物販売実習棟・全景 正面
生産物販売実習棟・2階開口部
農畜産加工実習棟・外観 農畜産加工実習棟・内観
来年度の2期工事の野外トイレと外構工事が終わる、
5月の連休には、一般の方にも見てもらえると思います。
特に、木造の牛舎は、50年前の建物ですが、
傷んでいた土台や柱も入れ替え、
これから50年は大事にして欲しいと思います。
生産物販売実習棟・1F内観と吹抜
生産物販売実習棟・2F内観
はじめて、この建物を見た時の感動が、たくさんの人々に伝わればと、
天窓を2ヶ所つけ、吹き抜けをつくり、
1階からも屋根の美しい小屋組が見えるようにしただけですが、
改めて感動し直しました。