2006.4月の先週のハイライト
06.04.03.
先週のハイライトは、ナント行っても、事務所の1階のテナントが変わり、
オフビルが名前を変えて、Off-Plazaになったことでしょう。
エントランスホールの雰囲気もずいぶん変わったので、
アルクムが引っ越してしまったと思う方もいたくらいです。
婦人服のブランドショップなのですが、
代官山に本店があるというだけに、
古くなった(24年経ちました)建物を生かしながら、
モダンなブティックに変身させました。
とても、設計事務所が入っている建物には見えません(笑)。
それでも、24年前のオープン時には、
1階に、レッグウォーマーと水着のショウルームが入っていたのですから、
元に戻った、とも云えますネ(写真参照)。
とにかく、お近くにいらっしゃる方は、ぜひ、お立ち寄りください。
↑左写真:24年前のOFFビル1F、右写真:現在のOff-Plaza1F
それと関連するのですが、
もともと1階に入っていた会社は、私の義父の会社で、
10年以上前から、会社の継承のことで検討していたのですが、
ナカナカ継承者に恵まれず、昨年の3月に、
58年続いた会社を精算することにしたのです。
6年前に、駅前にあった事務所を下に移したのも、
自由が利くように、という目的でした。
4月から社員一人に手伝ってもらい、精算業務に入りました。
58年間、力をあわせて築き上げた会社を、
86歳の義父と79歳になる義母が、
自らの手で、丁寧に、ユックリと、縮小していく過程は、
寂しい気持ちだったと思います。
3月31日に、最後の株主総会を開き、株主に資産の分配の報告をして、
めでたく、精算業務を終了しました。
丁度、1年間、掛かった訳です。
《生まれる時は賑やかに》《成長する時は生き生きと》
そして、《消滅する時は厳かに》という過程は、
奇しくも、人生と同じようです。
そして、これも人生と同じように、
最後の《厳かに》が如何に難しいか、知らされました。
4月1日に、両親を誘い、家族で定山渓に、
慰労をかねた『謝恩旅行?』に行きました。
行き先は、上遠野先生の設計した『鹿の湯ホテル』です。
春休みの休日で、満員とのことでしたが、
ユッタリとした造りのせいか、
それとも、小さい子供が少なかったせいか、
とても気持ちの良い時間が過ごせました。
随所に、上遠野先生の、
キリッとしていながら温かなデザインがちりばめられ、
質の高い建築は、心を豊かにすることを、改めて学びました。
そして、最後に、この旅行の為に《初めてのお留守番》で、
近所のペットホテルで過ごした
愛犬・菊次丸の久々の雄姿を御覧下さい(35kgを超えました)。
元気でしたが、ホテルでは、
ご飯を半分残したそうです(家では考えられないことです)。
06.04.20.
気持ちはトックニ春なのに、
気候はナカナカ春になりません。
だからと言う訳ではありませんが、
先週も穴をあけてしまいました。
ファーム富田の花の芽も、
ヤット出たと思ったら雪が被さり、可哀そうです。
早く暖かくなって、若葉に気持ちよくノビノビをして欲しいものです。
先週、上富良野の後藤美術館に、喫煙ブースを作ったので見てください。
以前から、喫煙コーナーは設置していたのですが、
厨房の換気扇に引かれて、煙がレストランに入り込んだようで、
今年に入って《目安箱》にお客様からメッセージがあったそうです。
館長から相談を受け、あまり閉鎖的な喫煙室にしないような工夫をしました。
2階のエレベータホールのスロープの手摺を利用して、
タバコを吸っている人の背中が見えなくなるようなガラスのブースを作りました。
階段やエレベータで上がってくる人の視界を妨げずレストランに行けるように、
また、今までの柔らかな雰囲気を壊さないようにタモの木を使って造りました。
新築の時にホールの階段の手摺を、頑張って作ってくれた野沢建具が、
今回も、同じ木で丁寧に作ってくれたので、
スタッフから『前からあったようですね』と言われるくらい馴染んでいて、
ホッと一安心しました。
←制作途中の様子(パーツの数にびっくり!)
簡単なスケッチの遣り取りだけで作ったのですが、
ヤッパリ、作る人たちの《建物を大事にする気持ち》が現れて来るのでしょう。
ファーム富田も、ラベンダーの収穫が確保でき、
念願だった『ラベンダーオイル』の増産が可能になったので、
《蒸留工場》の増築の工事が始まりました。
←蒸留工場工事現場
こちらは、6月のハイシーズンに間に合うように、
花に追われての工事です。
きっと今年も、
花で一杯のファーム富田になりますので、お出かけください。
昨年出来た《森の舎》も、花のシーズンだけの予定が、
花が無くても、十勝岳の景色を見るために使われているようなので、
ゴールデンウィークに行った時には、ぜひ、足を伸ばして展望して来て下さい。
↑4月22日現在のファーム富田の様子