2009.7月の先週のハイライト

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09.07.06

仕事の『愚痴』が続いたので、今回は、少し楽しい話題にしようと思います。
6月14日(日)に、東京から建築ジャーナリストの方がいらして、
旭川と富良野を案内することになりました。
I氏は《新建築》の元編集長で、《住宅特集》の初代編集長も
兼務していた方です。
O女史は《新建築》の編集の後、《GAJapan》の立ち上げに
3年間関わり、I氏と共に建築関係の企画編集の会社を興しました。

ともかく、日本の建築ジャーナルの草分け的な方たちなので、
とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
札幌を朝の出発でしたので、北大にある『モデルバーン』と
レーモンドの『北十九条教会』を見てから旭川に向かいました。
『モデルバーン』は、I氏は30年ほど前に見たそうですが、
当時の印象では、建物も環境も、カナリ荒れ果てていたということですが
(当時のことは私も知っていたので、お誘いしたのです)、
現在は、修景工事も完了し、建物も見違えるように
生き生きしています。特に、周辺の樹木が立派に生長し
(当時も大きかったのですが、それが逆に、
建物に追い被さり、暗い雰囲気になっていました。
)
建物と環境は、切っても切れない間柄ということが 良く判りました。






『北十九条教会』は、初めて訪れたようで、とても喜んでくれました。
上遠野徹氏が、当時、竹中工務店時代に監理したことを、
我がことのように自慢してしまいました。
1960年完成ですから、約50年前の建物ですが、
30年前に始めてみた時と変わらない風格を維持しています。


予定に無かった札幌の見学に時間を取られ、
旭川入りは昼過ぎになってしまいました。
旭川では東海大学の大矢先生が待機してくださり、
20年前に完成した研究棟を、設計者の解説付きで見せて頂きました。
研究室に囲まれた2層分の吹き抜けを持つセンターホールが
学生に解放され、実物大の教材になっているのは、
羨ましい限りです。
3年前の冬の吉村行雄先生の《アスプルンド展》を
懐かしく思い出しました。
北欧の建築が旭川の気候にピッタリと合い、
ここでしか体験できない展覧会でしたが、
この研究棟の建築の質の高さに支えられていたことも
大きな要因だったことを、改めて実感しました。


▼2006年12月に開催された「アスプルンド展」
アスプルンド「森の礼拝堂」

大矢先生から、建築の『旭川スクール』の活動について
お話をうかがうことが出来ました。
特に、構造を担当している粉川先生の《アイスシェル》を
教材に使った実験は(?)興味を惹かれました。
学生の真剣な中にも好奇心に満ちた表情が
とても印象に残りました。
そういえば、大矢先生からこんなにいろいろなお話を
伺ったことが無いことに気が付きました。
いつもと違った関係にだと、話す内容も違ってくるものです。
とても、充実した時間でした。

その後、アルクムの設計した美瑛の『薫風舎』でお茶を出してもらい、
東川情報センターに案内してもらいましたが、5時を過ぎてしまったので、
内部を見せて頂くことが出来ませんでした。
公共建築としては、ヒューマンなスケールの建物なので、
とても残念でした。
大学の研究棟とこのインフォーメーションセンターを
同時に設計していたということは、当時の大矢・大野研究室の
充実振りが窺い知れます。



名残惜しく東川を出発し、富良野の『ファームトミタ』に向かいました。
こちらも6時を過ぎてしまい、建物の中は見られませんでしたが、
花畑をユッタリと散策しました。ここは、建物より、ここの空気を
タップリ呼吸してもらうのが一番です。
それでも、富田さんのゲストハウスを訪れると、
食事中にも拘わらずお話をうかがうことが出来たので、
なによりでした。



富良野を出発したのは7時を過ぎてしまったので、
慌てて旭川に戻り、私だけ札幌に帰るために
9時の特急に乗り込みました。
振り返ってみれば、昨日の夕食を御一緒したときから、
ずうっと(24時間?)、建築談義が続き、久しぶりに
建築漬けになっていました。
大矢先生とも先輩後輩という間柄を抜きに
建築の話を聞くことが出来たのも嬉しい出来事でした。
また、見慣れているはずの『モデルバーン』や
『北十九条教会』を違った人たちと見ると、
新たな印象で見ることが出来たことも、とても新鮮な経験でした。
時には、実務を離れて建築を見つめ直す必要を感じた貴重な一日でした。
I氏とO女史に感謝・感激です!



6月21日(日)は久しぶりに休みを取ることが出来、
愛犬・菊治丸をドッグランに連れて行くことが出来ました。

最近、近くの公園で友犬(?) たちと全力疾走をする機会が奪われ、
かなりストレスが溜まっていたのです (飼い主共々) 。
久しぶりのドッグランでしたが、スタッフも顔を覚えていてくれました。

フィールドに下りると、知り合いのももちゃんや獅子丸君が
出迎えてくれました。でも、ヤッパリ久しぶりなので
始めてのワンちゃんが沢山いました。

まずは、囲まれてご挨拶です。犬にも犬のシキタリ(?)があるようですね(笑)。




以前から聞いていたボルゾイの兄弟にも会えました。
なんとスマートなシルエットでしょう!
菊も最近ダイエットで40キロをクリアしたはずですか、
彼らは30キロスレスレだそうです。
まあ、菊は《愛嬌で勝負》ですかね?


帰りの車の中では、長女の膝にベッタリと横たわって
眠りこけていました。キット、縦横無尽に駆け回っている
スマートな自分の夢を見ているのでは?!?!?!




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