2012.2月の先週のハイライト
2012.02.24 1月24日、旭川東海大学の大矢先生と粉川先生の 退官・最終講義を聴きに旭川に行ってきました。 お二人は早稲田の先輩でもあり、所員の吉田の 恩師でもあるので、連れ立って行くことにしたのです。 講義の前に粉川先生設計・監修の 《アイスシェル:アイスパンテオン》を見せて貰いました。 2009年に直径10Mから始まったプロジェクトですが、 毎年5Mずつ拡大し、2012年の今年は、ついに、 直径25Mに挑戦し、見事完成させたのです。 写真では見せて頂いていましたが、 実際に体験するのは初めてでした。 2M程の開口から入ると、いきなり、 ブルーの空気の充満した別世界に包まれます。 床が雪で出来ているせいか、不思議な音響効果も加わり、 あまり重力を感じさせず浮遊感を漂わせています。 ![]() ![]() その不思議な空間体験の後に、 粉川先生の最終講義を拝聴しました。 1時間弱の講義は、科学的な研究に基づいた様々な シェル構造を、工法や応用まで追求する研究の過程を、 美しいCADと数式を用いて解説してくれました。 最後に、ポール・ゴーギャンの 『われわれはどこからきたのか? われわれは何者か? われわれは何処に行くのか?』 という言葉で講義を締め括られました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 大矢先生は、キャンパスにある研究館の設計を通して、 建築の設計の姿勢を伝えてくれました。 1990年から2年間に亘り、設計チームの合議による設計を目指し、 実践した芸術工学研究館は1993年に完成し、 数々の建築賞を受けたのですが、大矢先生は、 その後の多種多様な使われ方に、 この建物の意義を見出していたのかも知れません。 『芸術工学大学だから可能なプログラムをみつけだし、 形態を与える、それこそが設計計画に一番大切なことなんだよ!!!』 と教え子たちに伝えたかったのだと思います。 最後は、都はるみの『好きになった人』を熱唱し、 盛大な拍手と共に講義を終了しました。 ![]() 講義が終わると、卒業生を含めた教え子が ステージに掛けより握手攻めです。 集合写真を撮影してから、再び中庭に出ると、 アイスシェルは巨大な照明器具と変化し、 内部はブルーから一転して白い空間に変わっていました。 お二人の人生のロマンの余韻を、 心地よく反芻しながら帰途に着きました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
2012.02.07 昨年の暮は、何かとドタバタしていて 恒例の《忘年会》を開催することが出来なかったので、 旧正月明けの2月1日に《新年会》をしました。 常連の旧スタッフのSK君が海外出張で参加できず、 風邪の流行のあおりで、当日2名の欠席者がありましたが、 総勢10名が集まり、賑やかに宴を囲みました。 参加者が全員集合してから、急遽、旭川のON先生の 還暦の祝賀会に変え、サプライズプレゼントで 赤いマフラーを贈りました。本当は去年でしたが、 年を越してしまったのでエンジ色のマフラーの案も あったのですが、真っ赤なマフラーが 黒いカーディガンと濃紺のネクタイに映え、 女学生の憧れになること、間違いなしです! 教え子から貰った赤い万年筆を持ち、 感慨深げに下を向いたのは、ひょっとして、 目の汗を隠すためだったかも知れません。 ![]() ![]() 昨年の作品の写真などを見ながら、 それぞれの近況や情報交換をしましたが、なかでも、 元スタッフのOG君のスリリングな旅行記が話題をさらいました。 今年になってから3週間ほどかけ、 香港から陸路でチベットまで辿り着く旅でした。 バスで行く予定でしたが、現地で調べた結果、 鉄路に変更したそうです。話だけでも興味シンシンなので、 写真の整理が出来たら、『遠征帰国・大講演会』を お願いしたいと思っています。毎年のことですが、 取材班が飲み食いに夢中で、肝心のスライドや料理や 集合写真などが無く、豪勢なシャンパンや震災の影響で 諦めていた生牡蠣(今年はサロマ産)は跡形もありませんが、 満ち足りた笑顔から察して下さい。 とにかく、これから1年(もう11カ月ですが)、笑顔を絶やさず、 元気で仕事に励むことを約して散会しました。 ![]() ![]() ![]() |