北海道の地で、最初に設計した建物です。 それまでの経験が、ほとんど役に立たず、 《寒冷地》《積雪》《冬の日本海》から 身を守るために、『コンクリートブロック』を選びました。 それでも、北の海を見下ろす崖の上に、 毅然と建つ姿勢は保とうとしました。 その時に考えた『北国の建築』は、 試行錯誤しながらではありますが、 現在に繋がっているように思います。 というよりも、その時のほうが、純粋に 《寒さ》《雪》《風土》を考えていたような気がします。 《合理的》《単純な形》《飾らない》 そんなキーワードで設計しました。 そんな意味で、私のマイルストンになる建物です。