2006.8月の先週のハイライト

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06.08.09.

札幌は、8月に入ってから急に暑くなりました。
暑さが1週間も続くと、流石に『断熱気密』だけでは対応できず、
我が家の愛犬《菊次丸》もグッタリしています。

この暑さの中、FK工務店は頑張って、
ヒラフのKさんの家を完成させてくれました。
最後の1週間は、監督のSSKさんが付きっ切りで見てくれたので、
『1週間でこんなに変るんですね』と、Kさん一家もとても喜んでくれました。

建物の説明の後、鍵の受け渡しが終わり、本当にKさん方の家になった後、
『イイね、イイね』と隅々まで眺めながら、建物を撫で回している姿を見ると、
『なんて幸せな建物なんだろう』とツクヅク思いました。
小樽で外壁の塗装をした時に、Kさんの家族になっていたのかも知れません。
アルクム共々、これからもよろしくお願いします。



↑デッキからの羊蹄山

↑デッキから沢の方向

↑2Fデッキから沢を見る

↑吹抜                ↑キッチン

それから、4日の金曜日に、
JIA恒例の『住宅賞』のスライドレヴューがありました。
昨年は審査員の為、参加出来ませんでしたが、
今年は『森の家』で応募したところ、《ハルニレ賞》の候補に選ばれました。
わたしは、発表に専念していて、他の参加作品に目が行き届かなかったので、
河村・桶谷両君に、レヴューの報告をしてもらいます。

●河村
毎年恒例のJIA住宅部会スライドレヴゥーがありました。
フキノトウ賞(新人賞)とハルニレ賞(大賞)を選出するための会なのですが、
毎年建築家だけでなく、学生や建築関係業者、一般の方、報道関係など
多くの人が見に来ます。
今年は、学生や一般の方への告知が遅かったらしく
例年より若干参加者が少なかったのですが、
それでも、会場は満員になり、暑さと熱気でムンムンの中
みんな真剣にスライドに見入っていました。
 
↑会場の様子

フキノトウ賞候補では、
戸島健二郎建築設計の自邸兼アトリエが一番僕の中で印象的でした。
ロケーションが他の作品に比べて抜群に良いというのが、大分あるのですが、
その立地を生かすために、海側に目一杯開いた連続の開口部が気持ちよさそうです。
批評では、部分部分で開口をつくり、その場所場所の眺めをつくっては?
という意見もありましたが、敢えてそうするよりも、
やはり気持ちよくドーンと開いた方が、素直な気持ちよい建築だと思いました。
反対側は、スリット状の小さな開口部しかないので、
それを背中に落ち着いた雰囲気で海とその向こうの空を楽しめるのも理由の一つです。

ハルニレ賞候補は、
3つのノミネートでその中には、アルクムも入っていました。

五十嵐淳建築設計は、新しい素材や仕組みに挑戦する作品で、
ワンルームで外壁を光が透過して白いポワンとした柔らかな空間が印象的。

TAO建築設計は、札幌街中の細長い敷地に2世帯住宅の長屋の設計で、
中庭や屋上菜園、スキップフロアを取り込んだ、盛りだくさんな建物。
深く考え込まれた構成が楽しい構成へと繋がった作品でした。

アルクムの「森の家」は、あまり出しゃばったデザインは避け、
手づくりの雰囲気を大切に山小屋のような家
(かといって、あまりゴツゴツしない)を目指した建物。

3つは三者三様で、評価の基準によっては、
大賞がどれになってもおかしくない建物だったと思います。

スライドレビュー(桶谷)
8/4住宅部会スライドレビューを見に行きました。
僕としては全体的に良いプランの住宅が多かったと思います。
歳をとったらシンドイと言う感じは多々ありますが、
今住むにはもってこいの住宅ばかりだと思います。

個人的にフキノトウ賞を上げるとしたら、
戸島さんの「海の崖っぷちのSOHO」かなと思います。
アプローチから海の方へ真っ直ぐ出たいと言う気持ちと
外観正面の物足りなさはありましたが、このロケーションを生かしきった、
室内の空間はそれをカバーするだけの力をもっているかとおもいます。

ハルニレ賞は、アルクムも参加しているのであえてあげませんが、
やはりフキノトウとは実力の違いが出たかと思います。
五十嵐さんの新しい空間への取り組み、
川村さんの女性らしい繊細な建築、
アルクムの町との関係を持ちながら、
住む人の生活を考えたやさしい建築と
どれがハルニレ賞に選ばれてもおかしくない、僅差の接戦だったとおもいます。

いつかは自分もあの場に立てるようがんばります。

〜END〜



06.08.23

高校野球も終わって、北海道の夏も最終章にはいりました。
それにしても《駒苫》の全員野球の素晴らしさは、感動ものでした。
一人一人のドラマが集まって、一つの物語になって行く様は、見事でした。
アルクムも負けずに・・・とやると、『クサー!?!?』となるので止めます。
とはいえ、アルクムにも、それぞれの夏休みがあったと思いますので、
一人一人、語ることにしました。   聞いてやって下さい。

まず一番バッターは、『監督の香田、じゃなかった、染谷です(傷は深い!)』
私の夏休みは、半分公務でしたが、
それでも、いつもとは違い、リフレッシュされました。
一番の出来事は、《菊次丸、来道、一周年》でした。

去年の8月10日、愛犬・菊次丸が、フェリーに乗って苫小牧に上陸したのです。
(アルクムHP・先週のハイライト・2005/08/19参照)
あれから1年、姿かたちは変っても、かわいいことには変りありません。
我が家では、『一周年記念祝賀行事』として、
久しぶりの野外バーベキューをしました。
最後には、家族全員で花火を揚げ、菊次丸の成長を祝いました。
 

13日の日曜日には、新琴似の《ドッグ・ラン》に行き、
初めての水浴びに挑戦しました。
 
暑がりの菊次丸は、気に入ったのか腰を抜かしたのかは判りませんが、
ナカナカ、水から上がろうとはしませんでした。
それでも、仲良しの犬達と遊びまわり、最良の一日になったと思います。
その他には、受験生二人、という現実も立ちはだかり、
特に目立った出来事はありませんでした。

アッ、これは業務になりますが、12日にニセコのHさんの家が完成しました。
ギリギリの引渡しになり、写真撮影が出来なかったので、
まだアップは出来ませんが、近々、撮影して、お披露目する予定です。(乞う、ご期待!)

●夏休み感想文(河村)

渡島半島を車で南下していくと、
長万部を過ぎた辺りから、道端の海岸沿いに黒松が見え始め、
広く伸びやかな北海道のイメージとは違った、
内地の雰囲気と共に歴史のにほいがしてきます。

江差町の「姥神大神宮祭」に行ってきました。
もともと祭、花火大会など人口密度の高いところは苦手なのですが、
「北海道最古の熱い祭」というキーワードに魅力を感じてしまいました。
江差は、僕が函館の中学生の時、宿泊研修でいったことがあるくらいで、
ただの中学生には、歴史は殆んど興味無く、
暑い中、ボロい家を見て歩いた記憶くらいしかありませんでした。
大人になるにつれ、司馬遼太郎の小説(菜の花の沖、燃えよ剣、義経など)を読み、
歴史の重みや風土に関心が向くようになり、
今回は、江差の祭だけではなく、
それを踏まえたまちの歴史を感じてこようと、歴史探訪してきました。

祭の翌日は、その熱気の冷めないまま
「開陽丸」→「旧檜山爾志郡役所」→「旧中村家」→「江差追分会館」→
「江差追分♪」の観賞→「横山家」→「旧関川家別邸」→「喫茶店たんぽぽ」
と堪能してきました。
鰊漁と鴎島越しの町並みの江差屏風は、
江差の最盛期の様子がわかりやすく描かれ、
当時の町の人の気概は、今でも受け継がれているように思いました。


●お盆休みレポート 桶谷

8月10〜15まで江差に帰郷していました。
目的は「姥神大神宮祭」と「お墓参り」でした。
10日の朝に地元に向かい、
半分ウトウトしながら10時半位には江差に到着しました。
お祭りは午後から参加し、10、11と山車を引っ張り歩きました。
皆大人になって昔(2,3年前?)ほど、はしゃぐ事もなくなりましたが、
とても良いお祭りだったと思います。
27日の14時からTV放送されるらしいので、
みんな見て江差を感じ、お祭りに来てください。

12日はニセコで引渡しと打合せがありました。
ちょうどお昼頃には江差からニセコに着き、
引渡しの1軒と、ヒラフの打合せ&見学にいきました。
ニセコ、ヒラフは静かで、そこに建った別荘はとてもゆっくり時間が流れ、
とても良い空間でした。
僕も将来はこんな静かな時間が流れる別荘を建てたいです。
その後は江差に再び戻り、お墓参りをして、
江差のはずれの小さなお祭りを15日の午前中見て札幌に戻りました。
とても良い休暇をとれました。

END


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