2005.12月の先週のハイライト

alkumu HP top


05.12.1

先週は、また、穴をあけてしまいました。
先々週の19日に、アッ、今日から12月ですね、それでは、
11月19日に、真駒内のMさんの家に完成引渡しがありました。
予定より3週間ほど遅れてしまいましたが、明るく、楽しい家が出来上がりました。
家の中を、立体的に縦横無尽に《グルグル》廻れ、まるで、『洋風忍者屋敷』のようです。
完成写真がまだなので、全貌はお見せ出来ませんが、
アルクムの設計としては、カラフルだと思います。楽しみにお待ちください。
 
↑真駒内M邸の外観写真

それから、先週の11月22日、久々の《カタログ編集委員会》を開きました。
とうとう《販売1000冊達成》したのです。
『1274冊』 これが、10月末の売上集計です!!!!!
これで、なんとか、収支が納まりそうです。
1年半掛かりましたが、『ヤレヤレ』といったところです。
アルクムにも、この本を持って来る人が、何組かいらっしゃいました。
学生だったり、営業だったり、直接には設計に結びつかなくても、
いろいろな出会いのキッカケになりました。

今年初めてやったオープンハウスや、2年前から始めたホームページもそうですが、
こちらからメッセージを出すことの大切さを感じます。
『建築家は営業してはいけません』と教えられてきましたが、
待っているだけでは、ナカナカ伝わらない時代になっているのでしょう。
これからも、《一人歩きしない情報》を持続して行こうと思っています。
と言いながら、先週はこの欄に穴をあけてしまいました、ゴメンナサイ!
札幌は雪も無く小春日和で、いい気分ですが、昨日のフラノは一面の雪景色でした。
目先のことだけではなく、そろそろ、来年のことを話さないと、
『鬼に笑われ』て仕舞うかも知れません、今日から《師走》です。

←11/30現在のファーム富田


05.12.14.

今回は、2週分のことを、お話します。

まず、先々週の金曜日から月曜日まで、東京に行ってきました。
夏に札幌に来ることになっていた母が体調を崩し、来られなかったので、ご機嫌伺いです。

せっかく行くので、何かやっていないかな?と捜してみたら、
『吉村順三展』と植田実さんの『丹下健三の彼方』というセミナーがありました。


セミナーのテーマにはあまり興味は無かったのですが、植田さんに会いたくて行きました。
『都市・住宅』という私の世代のバイブルのような伝説的雑誌の編集者だった植田さんと、
『世界の丹下』が、どうしても結びつかなかったのですが、
『大きい建築と小さな建築』というサブタイトルによって、
鮮やかに『植田ワールド』が展開されたのは、見事でした。

33年前に東京大学で行われた丹下健三の『退官記念講演』の印象がよみがえりました。
戦前に全く触れず、戦後から始まった講演内容に、丹下の計画者としての態度表明と、
今の内閣総理大臣である、小泉首相の『靖国参拝』が、ダブって見えてきます。
戦後の復興は、『過去を振り返らない』という統一された姿勢の元に進められ、
その姿勢は、60年経った今でも、『戦後』を引きずっているように思われます。
  
さすがに、植田さんは、『戦前の丹下』が、『戦後の丹下』の骨格を形成していることを、
キチンと位置付け、『決して恥ずべきでは無い計画』として戦前の計画の解析をしました。
一緒に見に行った『アメリカの住宅』のスライドも交えての内容で、
懐かしくも、為になるセミナーでした。


新宿のセミナーに行く前に、目白の吉村順三記念ギャラリーでやっていた
『別荘9題』という展覧会を見に行きました。
吉村事務所のあった建物の一階をギャラリーにしているのですが、
さすがに、順三さん特有の濃い空気に充たされていました。
 
とくに、お客さんとの打合せ室は、元所員の方の説明を受けながら見たせいか、
とても素晴らしい体験でした。
その方が最後に言った言葉が忘れられません。
『この部屋でお客さんとお話しをすると、帰る時には100パーセント
すべてお任せします、と言ってお帰りになりました』
見習いたいものです。



次の日に見に行った上野の芸大美術館の『吉村順三建築展』は、凄い盛況で、
ユックリ見たい展覧会でしたが、作品を人のスキマから見るような状態でした。
それでも、実際に使われた青焼きの図面が置いてあり、若いカップルが腰を下ろして、
熱心に見入っているのを見ると、日本の建築界も、捨てたもんじゃないな、と思いました。
 

芸大に行くのに、日暮里駅で降りて、谷中から千駄木を通って行きました。
最近は『谷根千』と呼ばれ、有名になったようですが、もともと、活気のある下町でした。
ブラブラと歩いていると、ついつい、気になる店に入り、買い物をしてしまいます。
その日は、佃煮屋さんと甘いもの屋さんとおせんべい屋さんに入ってしまいました。
←谷中銀座
←佃煮屋さん
←おせんべい屋さん
見た目はよくない南京豆が、とても美味しそうに見えたので買ったのですが、
なんとも言えず、香ばしい美味しさで、見た目はいいけど味気の無い南京豆の多い昨今、
『昔の南京豆は、みんなこうだったナー』と、思わず、感慨に浸ってしまいました。
それにしても、お寺さんの多いまちです。お寺とお寺が、軒を連ねています。
 
そういう街だから、震災や戦災やバブルにもめげず、生き残ったのかもしれません。
久しぶりに兄妹の家族が集まり、東京の大学にいる次男坊も実家に集まり、賑やかでした。
東京も街は、クリスマスでしたが、雪の無いクリスマスは、締まりの無いものです。
  
↑銀座の街並み


ノンビリした東京から帰ると、早速、仕事の波に飲み込まれました。
それでも、アルクムの仕事は、自然に恵まれているので、幸せです。
先週も、フラノとニセコに行ってきました。
両日とも、天気に恵まれ、フラノでは十勝岳、ニセコでは羊蹄山が、
それこそ『絵葉書のように綺麗』でした(なんと、月並みな表現でしょう!!!)。
まあ、難しい事云わずに、写真でも見てください。
←ポプラと十勝岳
←羊蹄山


2005.12.22.

2005年も、残り少なくなってきました。
そこで今週は、『それぞれの三大ニュース』という《お題》でいくことにしました。


■それでは、『染谷家の三大ニュース』から始めます。
まず、堅いところで云うと、
8月の『菊次丸の登場』は、避けて通れません。
今までのハイライト2005.8月
賑やかだった染谷家も、長男・次男が相次いで出て行ってしまい、
あっと言う間に、女三人・男一人の四人家族になってしまいました。
そこに、生後2ヶ月の(オスの)菊次丸が登場したのですから、大変です。
おもだった所には、ご挨拶したつもりですが、なにしろ、躾が出来ていないので、
なかなか、思うに任せません。
年賀状で、チラッと顔を見せるかもしれませんが、よろしくお願いします。

さて・・・、その次が難しいですが、
長男が、大学で弓道をやっているのは、以前にお伝えしたことが
あると思うのですが、その長男が、札幌市の月例弓道大会で、
《破竹の十連覇》を達成したのも、今年の染谷家の話題です。
今までのハイライト2005.6月
廻りからは、随分、迷惑がられたみたいですが、本人は『賞金が出るから』
と、至ってクールでした。
現代っ子とでもいうのでしょうか・・・・・。

あとは、6月に、東京の母と兄妹夫妻が利尻・礼文島に来て、私と合流し、
《3日間のウニ三昧》を楽しんだことが、今年のニュースといえばニュースでしょうか。
今までのハイライト2005.7月

いずれにしろ、今年の染谷家は、受験もないし、健康にも恵まれ、良い一年でした。


■2005年三大ニュース 河村

◎犬(JOJO)を飼い始めて「引越し&ドックスクール」
昨年暮れにショップで出会ったボーダーコリーの仔犬と目が合った瞬間、
アイフルの宣伝状態(注訳:一目惚れ状態)になり、家族が一人増えてしまいました。
それまでの住まいは、ペット不可だったので急遽家さがしをして、
年明けに引越しをしました。犬グッツも色々購入。
そして夏頃からJOJOをドックスクールに訓練へ出しました。
火曜日の朝に送り届けて、金曜日の夜に迎えに行く生活が、半年ほど続きました。
現在は、立派に学校を卒業したはずなのですが、
訓練士さんの前では従順なJOJOは、家では甘やかされてわがまま犬です。
現在、飼主もJOJOもフリスビーの練習中です。

◎思い出の地、山形へ
今年の10月に学生時代4年間過ごした山形に卒業後5年ぶりに行ってきました。
蒼き日の頭の中がよみがえり、新しく刺激をもらえました。
今までのハイライト10月

◎AA-CUP(日韓建築サッカー大会)への参加
北海道直撃の台風の合間を縫っておこなわれた、日本と韓国の建築家によるサッカー大会が8月27日に帯広で行なわれ、参加してきました。
ゲームの中身はヘロヘロだったのですが、
いろんな人と出会い天候も良くとても気持ちの良い楽しい一日になりました。
スポーツがこんなにも爽快に感じたのは、初めてかもしれません。試合後、温泉の浴槽で気を抜いた瞬間、足がつっていましたが、、、。(今までのハイライト8月

他にも、初挑戦インドアロッククライミング、製図試験学校の講師の仕事などありますが、
今年は、自分から行動を起こすことで、色々な体験ができたと思います。
来年は、どんな年になるのか?するのか?できるのか?楽しみです。

■今年の3大ニュース 桶

◎桶谷 秀和アルクム入社!
今年はなんと言ってもこれですね。僕がアルクムに入れてもらえた事です。
学生時代から憧れてずっと入りたかったアルクム。
学生時代は1度?断られたのですが、その後も何度も顔をだして、
「今年忙しくなってきたから来ない?」見たいな感じで誘われた時は感無量でした。
アルクムに入る事がゴールではなくて、入所してもっともっとその先にゴールがあるのはわかっているのですが(本当のゴールなんてだれもわかってないかもしれないですが…)やはり凄く嬉しかった今年1番の大ニュースでした。(今までのハイライト2005.1

◎江差観光(今までのハイライト8月
ネタがなくなって江差観光にした訳ではなく、アルクムのハイライトで5月のハイライトに載せたとおり江差観光が今年のものすごく印象が強い思い出です。あの出来事のおかげで、江差関連の本やホームページ等を見る機会が多くなったのは、確かで、自分にとっての故郷への考え方が少し変わった気がします。
しかし、江差の昔の写真等を見ると、豊かさの果てに失われた物の多さに、少し寂しくなってしまいます。将来は江差の過去と未来をつなぐ何かが出来たらいいなと思います。
今年の正月も江差で過ごすので、またゆっくり江差の空気を吸ってきます。

◎血液型発覚!
僕は生まれたときに病気?(詳しく聞いてないのでわからないのですが)で23年間と7ヶ月血液型を知りませんでした。なっなんと、AB型でした。僕はそれを知るまで、「別にわかったってなにも変わらないよ」とまわりには言っていたのですが、知ってみると血液型別の性格が気になったり、AB型の有名人等を調べてしまっている、乙女チックな今日この頃です。周りからAB型の評判は悪いのですが…(なぜ??血液型を知って歴史が浅いせいかよくわかりません)。今年後期の僕の中のビック?ニュースです。

今年は色々勉強になった1年間でした。建築の事だけじゃなく、本当に色々な事を教わりました。来年はもっと成長するようがんばります。よろしくお願いします。


★全員で選ぶアルクムの2005年 10大ニュース★

・桶谷君登場!と同時にPC関係整備 (今までのハイライト2005.1
・「サッシュフォーラム」旭川国際会議場で講演(400人)(今までのハイライト2005.2
・蘭越I邸TV放映 (今までのハイライト2005.4
・夏、ファーム富田「森の舎」TV放映6回 (今までのハイライト2005.7月
・女子大デヴュー(北星短大講義)(今までのハイライト10月
・ドイツエコ住宅 パネラー(今までのハイライト10月
・札幌スタイルセミナーで講演 2005.9.22
・建築家カタログ書店販売冊数1000冊達成!
・住宅竣工7件(アルクム新記録!)
・きらりと光る北の建築賞受賞 2005.12


05.12.26.


先週の《アルクムの十大ニュース》に書いたように、《きらりと光る建築賞》に選ばれ、
12月19日に、授賞式が全日空ホテルで開催され、出席して来ました。
詳細は、次の日の北海道新聞に、写真入で掲載されました。

『ウレシ、ハズカシ』の複雑な心境ですが、《一般の方の投票で決まった》というのが、
アルクムとしての《一番の勲章》のような気がします。
そういえば、他の3作品も、素材を生かし、周囲の環境に溶け込むような作品でした。
内も外も真っ白だったり、ヤタラにガラスを使った《今ふうの建築》はありませんでした。

今年は《七つの住宅》が出来上がり、《七つの生活》が、新しく始まりました。
アルクムが設計した住宅で、より良い新しい生活が始まることが、アルクムの願いです。
打合せをした時間の大半が、《家の形》よりも《住まい方》だったような気がします。
《家の形や材料》は、その土地の風土によって決まる方が、自然だからです。

そして設計とは、その風土を読み取り、解釈する事でもあるのです。
『そこに住む』と決めることが、住まい手の最大の意志決定とも言えるような気がします。
そんなことを、今年の《七つの住宅》の設計から学んだように思います。

さて、来年はどんな設計をして、どんなことを学ぶことになるのか、それが楽しみです。
←12/20の道新記事

↑ちょっと早いですが年賀状です。
来年もよろしくお願いします。


back


alkumu HP top